童話

 ELちゃんのクリスマス 第24話(最終話)

涙ぐむタローに、大天使ミカエルは優しく微笑んだ。

大きな木の下で

東京で何かに氣づき作ったのがこの童話。 現状に悩み苦しむ人たちに勇氣を与えたい。そんな想いもつまっている。 もし時間がある方、読んで頂ければ幸せだ(*^^)v (写真は「ロールキャベツ」と「水・粉を使わないルーで作っているカレー」で有名なお店『こと…

エルちゃんのクリスマス 第10話 ようこそ はるのくに

なんて美しいところだろう。 一面、みどりが広がり、たくさんの小鳥たちはさえずり、さらさらと小川が流れている。 タローは今までこんな美しい光景を見たことがなかった。 気がつくと、天使エルもサーカエルもいない。 どこにいってしまったのだろう。 応援…

エルちゃんのクリスマス 第9話

「空とぶはすの葉でございます」 しかし、はすの葉はどうみても狸の腹の大きさしかなく、これでは三人は乗れない。 正直、サー・カエル一人乗るだけでも乗らないのではないかと僕は心の中で思った。ただ、きっと彼にはいい考えがあるに違いない。そう思って…

エルちゃんのクリスマス 第7話

「ようこそ時間の国へ。」 狸、いや間違えたカエルが、そう話しかける。しかも、ゴツゴツとした大きな体からは想像できないような、透き透った声で。 「き、君は誰だい?」 「私はタイムマスター、サー・カエル。人の一生の時間を管理している天の番人です。…

エルちゃんのクリスマス 第6話

そのガラス細工にみえる花びらは生け花で使う剣山のように尖っていて、痛々しい。果たして本当にガラスなのだろうか。 なんでも「時間の花」というらしい。 トゲトゲしくてとても手に持つ気にはなれなかったのに、いつの間にかエルの手から僕の手のひらに移…

エルちゃんのクリスマス 第5話

「なんだい、それは」思わず僕はそう聞いた。 「ホットチョコレートよ」天使エルは真顔で答える 「ホットチョコレート!??って、その、あれかい」 あまりに突然の出来事にどぎまぎしながらそう聞くと、エルは 「そうよ。チョコレートを溶かしたものよ。」…

エルちゃんのクリスマス 第3話

気がつくと目の前に少女がたっていた。 驚いたことに、さっきとは全然違うかっこうをしている。 ドレスのような純白のワンピース姿だった少女は、赤や黄色、橙色や黄緑色、深緑など色とりどりの縞模様の服をきている。 しかもその縞模様のひとつひとつが、ま…

エルちゃんのクリスマス

そうだ、あのときの感覚と一緒だ。徐々に記憶の扉が開かれていく。 少しずつ意識がはっきりしていくなかで、小さな鼓笛隊は波打ちながらもまだ行進を続けている。 でも様子がヘンだ。 その姿は蜃気楼のようにゆらゆらしながら、徐々に影が薄くなっていく。 …

絵本の紹介と創作童話

エリックヒル氏作。とても可愛らしい犬の絵本 コロちゃんのクリスマス。コロちゃんのクリスマス―ボード・ブック (児童図書館・絵本の部屋―しかけ絵本の本棚)作者: エリックヒル,Eric Hill,まつかわまゆみ出版社/メーカー: 評論社発売日: 2005/10/01メディア:…