最も手軽な健康法「スワイショウ」

私はこの下期から太極拳を習っている。
太極拳の準備運動にスワイショウというのがある。
スワイショウとは自分の手を「ポイと投げる」という意味を持ち、気になることや悩み事を投げ捨てるように、全身の力を抜いて両手を振り子のように振る体操である。
このスワイショウは最も手軽に出来き、かつ最も効果がある健康法だと私は思う。
スワイショウのやり方はいたって簡単!
何も考えず、手をぶらぶら前後左右に振るだけである。
以上。。。(*^_^*)
これでは少し大雑把すぎるので少し細かく説明すると、

  1. 足を肩幅に開いて立つ。このとき猫背にならないよう頭のてっぺんが上から吊られてる感じで背筋を伸ばしてたつのがポイント。
  2. 全身の力を抜く。カラダの力を抜き、膝を少し緩め、自然に立った姿勢になる。
  3. 両手を振り子のように左右にふる。腕を振るときは腰から回すことを意識して、左手に振るときは、左手の甲でおしりをぽんとたたくようにすると良い。
  4. 視線は上体の動きに合わせて動かし、回ったとときに、かかとが地面から離れないよう注意する。

難しく考えなくとも何も考えずに手を前後左右にぶらぶら振るだけでよい。
ではどんな効果があるのだろうか。

スワイショウの効果
血行を良くする・・・スワイショウでは上体が前後左右に動くため、無意識に足をぐっと踏ん張ったり、緩めたりしてバランスをとろうとする。こうした動きで筋肉は伸縮し、その筋肉がポンプの役割となって血液の循環も良くしてくれる。そのため、便秘や肩こり、背中の筋肉痛の予防や治療になり、腰痛やぎっくり腰を防いでくれる。また冷え性改善にも良い。
心のリラックス・・・スワイショウを行うと、交感神経の緊張がおさえられ、副交感神経が優位になって心身ともにリラックスする。交副交感神経とは体をリラックスさせる神経で、心臓の拍動をゆっくりにし、血管を拡張して血流を促し、消化管の活動を活発にしてくれる。医学的にはセロトニンが分泌される。血管も拡張して血流がよくなり、内臓の働きも正常になって、さまざまな不快症状が解消したり、改善されたりする。
筋肉の強化・・・両手を前後にぶらぶら振ったり、上体を回転させたりするとき、腹筋や背筋、大臀筋(おしりの筋肉)、大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)、大腿二頭筋(太ももの後面の筋肉)などが使われる。これによって上体と下肢の筋肉を効果的に鍛錬することができる。