太極拳をはじめた理由★後編★

「治病須養気、養気須調息」
病気を治すには気を養うべし。気を養うには呼吸を調えるべし。太極拳の極意は気をコントロールすることにある。
太極拳の良さはゆっくりとした動きの型だから、老若男女誰にでも出来るし、場所はどこでも構わない。でもやっていると体の芯から温まる感じがして、健康になる。
私は特異体質なのか、太極拳を習っていくうちに、意識を高めると、手に気のボールが見える。
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浦飯幽助ドラゴンボール孫悟空ではないのにおかしい(汗)
カメハメ波ではないが、この気のボールを腰や肩においてやるだけで、痛い部分がラクになると妻はいう。特に手は触れていないが、その部分が暖かく感じると彼女は言う。
彼女が眠れないとき、この気を首から肩にかけて流してあげたら、彼女はクゥ〜と寝入ってしまった。
彼女は「これ、商売になるよ」と意気揚々だったが、私には商売になるとはとても思えないし、第一これを行うとかなり疲れる。
義母からは「見えなくていいものまで見えるから厄介な体質だわねぇ」といわれているが、私は変人なのだろうか(悲)。


太極拳の良さはこの気のコントロールだけではない。
ほとんどの武術は強いものが勝つ。技の早いものが勝つ。「弱肉強食」これはある意味、自然の摂理だ。だが、太極拳は「力」ではない。痩せ細った老人が体格のいい若者をなぎ倒す。相手の力を受け流し、変幻自在に対応できるからできる技である。
太極拳の「太極」はもともとを意味し、ひとたび動けば千変万化を生み、静まればもとの無に帰る。この自然法則に逆らうことなく、相手の技を受け流すのが太極拳の極意だ。
これは生きる上でも参考になる。
私は自分で言うのも何だが、性格は真っ直ぐな方だ。裏を返せば、変化球に弱い。世の中にはいろいろな人がいるから、持ち玉が直球だけでは人生渡っていけない。
心を無にして、相手の動きに千変万化に対応し、受け流す。
「力がないもの」が「力のあるもの」を破る唯一の手段だそうだが。社会の中生きる上でもとっておきの技である(笑)。
母は「人が建つ」と書いて「健康」と教えてくれた。健康でないと人はたっていられないそうだ。健康は他人が与えてくれるものではない。
10年後の自分に胸を張れるよう今日も自分のために汗を流す。