想い出

今日で阪神淡路大震災から15年たった。
今でも昨日のように思い出す。
当時、労働組合の幹部をしていた僕は自ら志願して、ボランティアに参加した。
少しでも元気になるようにと、瓦礫の中で、皆でとん汁を作った。
あの時のとん汁は、今まで食べた、どのとん汁より美味しかった。
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そのあと僕は家の修繕担当を命じられ、後輩を軽トラにのせ、家を回った。
建築ど素人の僕ができることは少なかったのだけど、
それでも、いった先で、おばあちゃんが、両手で僕の手を握り締め、くしゃくしゃの顔で「ありがとう」って言ってくれた言葉が忘れらない。
あの手のぬくもりがいまの僕を支えてくれているのかもしれない。

人間の手には力があると僕は思っている。
祈り。
手を合わせて祈る。
僕が病気になった時、母は毎日、僕のために祈りを捧げてくれた。おかげで僕は元氣なった。今度は僕が誰かに返す番だと思っている。

数ヶ月前、友人のご両親がガンにおかされたときいた・・・
僕には聞くこと以外、何もできない。
「神社。仏閣は、何かをお願いするところじゃないんだよ。自分や自分を生んでくれた両親が元気に暮らせることに感謝を宣言するところなんだよ。」師からそう教わった。
だから、僕は神に頼むかわりに、手をあわせ祈ろう。
きっとよくなりますように・・

今日はちょっとセンチな話を最後まで聞いてくれてありがとう。

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