林先生のワインの基本

「百の物語よりも、1本のワインの中に真実はある」
科学者のルイ・パストゥールはこう語った。
本書はこんな言葉ではじまる。
そこからラベルの読み方、普段着とよそ行きワインの違い、ティイスティングの基本、レストランでの基本などをソムリエの林先生がわかりやすく教えてくれる。
はっきりいって無数に紹介されているワインの名前は覚えきれない。
昔、フランス語を習っていたが、フランスワインの名はすべてボジョボジョ〜ンに聞こえる。
ただ、ワインの飲み方、選び方の視点は面白い。
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たとえば、ワインは古いものほどいいというのは誤解であり、種類や品種によって飲み頃の時期がわかれるという。たとえば、食前酒としはシェリーが有名だが、実はホワイトポートも人気があり、氷を1つ浮かべて飲むのがとても通な飲み方である、など。。。
産地だけでなく、生産者、収穫年によって味も風味も異なるワインは生鮮品であり、貯蔵の仕方がかなり大切とのこと。だから、一定温度でワインが寝かして保存するという理由はよくわかった。
私?のために「中高年にはこのワインがいい」なんてコーナーもあり嬉しかった。
今までワインの歴史も製造方法もよく知らずに、自分の味覚と香りだけを頼りに飲んでいた自分が恥ずかしい。何事も基本がわかってくると楽しさが増す。
本書を読めば、あなたもきっともっとワインが飲みたくなるだろう。日本人がぶどう酒をワインといって好むようになって約40年。この本はそんなワインを気軽に、そして、美味しく飲みたい人にピッタリの本である。


ワインはよそ行きの飲み物ではない。生活の中にフィットする飲み物だ。作者のこんな言葉が印象に残った。