涙そうそう
監督:土井裕泰
原作(原曲):BEGIN、夏川りみ「涙そうそう」
出演:妻夫木聡、長澤まさみ、小泉今日子、麻生久美子、塚本高史、森下愛子、中村達也、平良とみ、大森南朋、船越英一郎、橋爪功、大城美佐子
劇場:長野東宝中劇
ホームページ:http://www.nada-so.jp/
今日は先週末見た映画を紹介したい。(写真が全然関係ない鎌倉の大仏でごめんなさい)
いつもあなたの「頑張れ」と励ましてくれるそんなあなたの一番星は誰ですか?恋より切ない愛の物語、妻夫木聡さんと長澤まさみさんの涙そうそうを見た。
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この映画はbeginさんの名曲「涙そうそう」をモチーフに、まさにその曲のように沖縄の伝統的な美しい
メロディが、心にそっと忍び込んでくる。
見る人によって賛否が分かれているようだが、私はいい作品だと思う。古びた映画館にもかかわらず、
会場がほぼ満席だったのもわかる。
だが、映画を見た方がみなさん「泣ける」と聞いていたが、私はなぜか泣けなかった。
最後に訪れるあまりにも突然の出来事がとても身近に感じ、涙より心に切ない傷が残った。
血の繋がらない兄弟、洋太郎とカオルの物語
妻夫木聡さんも長澤まさみさんもそれぞれのキャラクターにあった役柄を演じている。少なくとも長澤
まさみさんは「ラフ」よりずっと良かった。彼女が兄を「兄ィニィ」と呼ぶ姿は可愛かった。ただ物語自体はいろんな作品がつなぎあわせた感じもする。
血のつながらない兄と妹の設定はあだち充さんの「みゆき」に思えたし、最後のシーンはのびこさんの言う通り、和久井映見さんの「夏子の酒」にも見える(汗)
古いアルバムの中に〜♪二人が再開する瞬間、大人の階段上る君はまだシンデレラさ♪そして別れて暮らす瞬間、私は同郷の先輩、H20さんの曲を口ずさんでしまった。
「涙そうそう」というタイトルから途中では誰かが死んでしまうのではと思わせてしまうところも頂けない。だが、いいところもある。作品全体に流れる沖縄のメロディ、民謡と三味線の琉球舞踊は温かくそして優しく心を包んでくれる。
実は私が一番印象に残ったのは、大城美佐子先生(市場のガンコおばぁ)が民謡を歌うシーンであった。(ネタバレごめん)
「なんくるないさー」
宮里藍ちゃんチョコレートのCMで使っているこの言葉から、沖縄人が持つ大らかさと優しさが伝わってくる。見ていて落ち着ける作品だ。もう1回見ても良い。
兄ィニイ、可愛いけれど、切ない長澤まさみさんの声が今も私の頭の中で鳴り響いている。