バックダンサーズの感想

バックダンサーズ! (X文庫スペシャル)

バックダンサーズ! (X文庫スペシャル)

監督:永山耕三、脚本:後藤凛
出演:HIRO、平山あやソニンサエコ田中圭陣内孝則長谷部優北村有起哉浅野和之甲本雅裕、藤原喜、つのだ☆ひろ
劇場:長野グランドシネマズ
ホームページ: http://www.b-dancers.jp//

この作品、夢を追い続けるすべての人に贈った拍手喝采のストーリーだそうだ。確かに女の子の夢がぎっしり詰まったストリートダンスの物語であった。
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私はこの監督の作品が好きだ。
彼は今まで「東京ラブストリー」「愛という名のもとに」「ロングバケーション」「ラブジェネレーション」と数々のドラマを手掛けてきた。音楽プロデューサーでもある。最近では大塚愛さんの「東京フレンズ」のメガフォンもとった。友人にはマニアックと揶揄されたが、私はあの作品が好きだ。

いきなり陣内孝則さんのパンク姿にはまいったが(いきなりネタバレごめん)70年代のロックもよかった。ダンスと音楽がうまくマッチされている。音楽を聞くのが好きな人なら気に入ってくれると思う。
しかし、私がイチバン好きな理由は、その人間描写にある。
それは、決して台詞での表現ではない。
ときには後姿(背中)だったり、ときには沈黙だったり。
ポスターのカットがなぜ口元で終わっているあたりも心憎い。見る人にそれぞれの余韻を残している。
言葉でイチイチ説明していたゲド戦記宮崎吾郎さんもこうした点は見習って欲しい。
4人の女優?さん(HIRO、平山あやソニンサエコ)の力量が今ひとつ★と感じるところもあったが、主人公たちの気持ちが伝わってきて、嬉しくなったり、悲しくなったりする。
見終わった後、「自分もガンバロウ」という気になる♪。
この映画、実はあまり売れてはいない(汗)。
バックダンサーズ
ダンスブームとはいえ、いかにもというタイトルであまり面白そうにみえないからだ。私もそう思っていた。でも、侮ってはいけない。
現実の壁にぶちあたって悩んでいる人には是非見て欲しい作品だ。彼女達を見ていると、「自分も何か、がんばらなきゃ」と思ってくる。音楽やダンスが好きな人、夢をいつまでも追いかけたい人にはお薦めの作品である。

カッコよくなりたい!
もっともっとカッコよくなりたいから あたしたちはあきらめない

心のどこかで今も、彼女たちの言葉が伝わってくる。