宮崎県 よだぎー、やっちょんな宮崎人 後編

sakurasaku20052006-06-22


日向七浦七峠 二日二夜の旅枕
鵜戸の岩屋の神さんへ
若い天婦が(よ)アリヤサ神詣で 日向七浦七峠 山は照る照る日のさかり 少し休もか木のかげに 姿すんなり(よ)アリヤサ 飫肥の杉

宮崎県の民謡「しゃんしゃん馬の唄」参考九州の歌
のどかでゆったりとした曲である。
おだやかな陽射しを浴びて、日南海岸潮騒を聞きながら、仲睦まじい夫婦が縁結びの神様「鵜戸神宮」に参詣する姿が浮かんでくる。
私がよくお邪魔するid:mamezoの著者すいしょう先生が7月に、あらためて奥様と結婚式を挙げられるという。ブログを拝見する限りすいしょう先生はとても奥様想いの優しい方である。そのお二人の結婚式を祝って今回、この民謡と宮崎弁落語「くやみ(のろけ)」をお届けした。
すいしょう先生おめでとう
しかし、同じ上方落語でも大阪弁を宮崎弁で表現すると全然別な落語に聞こえる。言葉にはお国柄が出るというが、宮崎弁にはどこかのどかな温かい雰囲気がある。
このように宮崎人は人と争うことを好まない温和で朴訥とした誠実な人たちである。
歴史的に見ても、宮崎県は他藩との戦いや動乱はほとんどなかった。近世になって一揆はあったものの、概して平和な時代が続いていた。
そうしたことからこの素朴な穏和な県民性が生まれたと聞く。
一方で、この県民性を時に、「消極的」と言う人もいる。しかし、人間関係も含めて、あまり波風を立てないように振る舞い、人を出し抜こうとしない彼らはとても「ナイスガイ」だと私は思う。
宮崎の女性は昔から美人が多く、母性本能豊かで男性よりしっかりしている人が多いそうだ。男性はよだぎな(面倒くさがり)性格で、たまにやまいもを掘ったり(宮崎弁で酒を飲んでクダをまくこと)もするが、元々は楽天的で、セコセコして働くのではなく、おおらかで、正直、誠実に生きていきたいという。
若干、男尊女卑的なイメージのある九州では珍しく妻が夫を叱咤激励する気風があるそうだ。そんな彼らは奥さんの前では小さくしているのだろうか?
そんな姿は「わっぜえむじぃ(超かわいい)」(^_^メ)
霧島山や綾の森、高千穂峡都井岬、行駒高原、日南海岸など、名所がたくさんあり、明るい太陽がこの豊かな自然を包み込んでくれている。
そんな自然の中で宮崎人と触れ合えば、燦燦の降り注ぐ太陽があなたの心まで溶かし込み、きっとあなたも素直で誠実な人になれると思う。
(完)
宮崎弁 (参考)陽のあたる場所http://www.axs-smf.net/mai/
お薦めの本 編者:松永 修一「やっちょんな宮崎人」。
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宮崎県出身の有名人
若山牧水歌人)、小村寿太郎(明治の外交官)、安井息軒(幕末の儒学者)、高木兼寛(医者・ビタミンの父)、福島瑞穂(政治家)、中山大三郎(作詞・作曲家)、今井美樹鬼束ちひろ米良美一大森隆志と松田隆(サザンオールスターズ)、大萩康司、小坂恭子(歌手)、永瀬正敏温水洋一浅香唯、斎藤慶子、そのまんま東(俳優)、谷口浩美(マラソン)、 黒木知宏田中幸雄青木宣親寺原隼人プロ野球)、井上康生(柔道)大山志保(ゴルフ)

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