飯蝿東高原の鳥たち

sakurasaku20052006-06-13

バスは木漏れ日の中、シラカバ林を進んでいく。
少し眠い目をこすり、バスの車窓から外を眺めると、少しだけ鳥のさえずりが聞こえる。
風の音を感じながら目を閉じると、.眠っていた森がゆっくりと目を覚まし、木々の間からそっと花の妖精が覗いている、そんな光景が浮かんできた。
この森には不思議な安らぎというか癒しが感じられる。(写真は部屋から見た森)
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私たちの目指すF社の保養センターは長野市浅川の交差点からオリンピック道路(県道 403号線飯綱高原浅川線)を上った飯蝿山の麓、東飯綱高原にある。
長野市からたった30分で、完全に森の中、市街地の喧騒とはかけ離れた緑に囲まれた自然の空間に来ることができるから有難い。
私がこの施設を訪れるのは十数年ぶりである。しかし、洋風のしっかりした建物は今でもホテルのような立派な雰囲気がある。
昨日はここで複数社のシステム担当が集まり会議が開かれた。参加者のほとんどが部長、課長であり、私のようなペイペイ平社員は完全に場違いであったが、出席してしまえば部長も課長も平社員も関係ない。勉強会という名目であったが、その実いかにしてシステムを共有化することでコストダウンが図れるかというのがテーマであった。
総論賛成各論・・・こうしたものは各社思惑が違うからなかなか難しい。
そんなことはどうでも良い?のだが、夜は宴席まであり全然自然を楽しめなかった。それでも、朝目覚めるとキビタキとモズの声が聞こえた。
「ピッコロロ、クルルルッ」「キチキチ、キィーキィ」
森の中で姿は見えなかったが、高原にいることを感じさせる声だった。
鳥のさえずり、風の音、木の葉の音・・・何もかもがさわやかに感じる朝、昨日の宴席の疲れの残る私の胃腸だけが全然爽やかでなかった。