原作を読まない人の映画「ダ・ヴィンチ・コード」の感想

sakurasaku20052006-05-29

監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、オドレィ・トトゥ、ジャン・レノイアン・マッケランポール・ベタニー、アルフレッド・モリーナ、ジャン=ピエール・マリエル
原作:ダン・ブラウンダ・ヴィンチ・コード
劇場:長野千石劇場
公式ホームページ:
http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/
話題のダ・ヴィンチ・コードを見てきた。
レオナルド・ダ・ヴィンチモナリザの絵からイエス・キリストの秘密に迫った本格ミステリー、5000万部以上売れたダン・ブラウンさんの超話題作の映画化に興味があったからだ。
この原作は一部のキリスト教関係者を除いてかなりのウケはいいらしい。私のブログに出てくるKちゃんもその一人であり、おさかなは飛んだ日の夕香さんも読んでいる。
私は原作を読まずに先に映画を見てしまった(汗)。
で、感想は・・・
今日のさくちゃんは何位だ〜人気blogランキング
正直に言おう。この映画は原作を読んでから見ないとわからない。
ミステリーの謎を解く鍵はほとんど主人公ラングドン教授(トム・ハンクス)の頭の中で展開される。ひとつの数字や言葉がいくつもの意味をなして、それが最後にはひとつに結びついていくという、東野圭吾さんの「白夜行」のような展開なのだが、それをスクリーンで見ているとよくわからなくなる。
何がわからないかというとちょっとネタバレになるが、まずは最初のシーンから。
ソフィーの祖父であるルーヴル美術館館長ジャック・ソニエールが何者かに殺害され、フランス警察に呼ばれたラングドン教授が彼のダイニングメッセージを解くシーン。
主人公ラングドンの頭の中でそれぞれの文字が光り、暗号が解けていく。ただ映像を見ているだけではなぜ解けたのかがわからない。
ソフィーとランクルドンの関係も、事件をきっかけにした単なる知人なのか、それとも二人の間に何か違うものが生まれるのかも最後までよくわからなかった。
結構、長めの作品なのに話が次々に飛んでいくから、見ていてもストーリーを追いきれないのだ。
ジャンルは違うが、白夜行の方がわかりやすかった。
たとえば、雪穂(綾瀬はるか)がサンタクロースの恰好をして地べたに這いづくばる亮二(山田孝之)を無視する場面は、映像に二人の罪と罰が集約されている。そして、最後の亮二が口だけで「い・っ・て」というシーンはとても印象に残る。
原作にあった「全然知らない人ですから」という言葉がこの映像の中でイメージとして現れてくる。
太陽が雲を溶かすように二人の罪と罰が明らかなり、その罪は二人が出会ったときの雨のように流してはくれなかったという小説の情景がはっきりと浮かんでくる。
だが、この作品にはそうした細かな言葉や描写がないので、ストーリーを知らない人にとっては、ところどころ話が??なのである。
ここが、カンヌ映画祭では「カンヌで上映後に拍手ゼロの作品なんてここ10年ない」と酷評されたり、前田有一さんの映画評論に「年間最大級の超話題作だが、観客の満足度の低さも、恐らく年間最大級になることだろう。」と言われた由縁である気がする。
私の目からも面白いとは言えなかった。だが、原作はかなり面白いらしい。
リホリホさんの感動人生によると

それでもここまでヒットする理由は取り扱っているものの知名度もさることながら、知識欲が満たされる要素が豊富に詰まっているからではないだろうか。この楽しさは所謂「トリビアの泉」に通ずるものがあるのではないかと思う。雑学を知る快感だ。

とある。
となると、ブログネタ自体が雑学の私にはかなりのストライクゾーンだ。
こうなったら、原作を読んで再チャレンジ。。。と思ったが、私は、キリスト教的作品は苦手なので。
この作品原作を読んだ人の感想も聞いてみたい♪

ダ・ヴィンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版

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