いま、会いにゆきます

春の映画スペシャルで中村獅童竹内結子の「いま、会いにゆきます」を見た。この作品は一度見たことがある。
雨の季節に訪れた6週間の奇跡の物語。
その愛は優しい雨のように心に沁みてくるというフレーズの通り、市川拓司さんの原作を土井裕泰監督が綺麗な映像で仕上げている。他に武井証浅利陽介平岡祐太大塚ちひろ中村嘉葎雄市川実日子、YOU、松尾スズキ小日向文世らが出ている。なんと子役では僕の生きる道の凛ちゃんこと美山加恋女王の教室武井証君が出ている。
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雨の季節になったら戻ってくると言い残し、夫巧(中村獅童)と小学一年生の息子佑司(武井証)を残して死んだ母澪(みお)(竹内結子)。死んで1年後。梅雨に入ると、本当に澪が姿を現す。ただし、彼女は一切の記憶を失っていた。家族のことはおろか、自分が死んでしまったという事実も。その日から3人の新しい生活が始まる。

竹内結子さんは本当に綺麗だ。演技もいい。妻夫木聡君との「春の雪」でも演技に熱が入っていないように見受けれらたがこの作品の彼女は素晴らしい。
廃墟での二人のキスシーン、雨の中、重なり合う唇。この作品で二人が結婚しただけのことはあって迫真の演技、私はこのシーンが好きだ。
「そっち行っていい」そういって、布団の中に澪はそっと忍び込む。その中で二人が出会った頃の話を再びしはじめる巧。彼は病気になり、澪との恋を諦める。たった一度のデートと47通の手紙で彼らの恋は終わろうとしていた。
「ゆっくりやりましょう。大丈夫、君は必ずしも不幸じゃないですよ。」
僕は普通の人が出来ることの半分も満足に出来ない。まるで自分の過去を喋られているようでなぜか胸の奥が痛い。
とても切ない話なのだけど、澪と巧は同じ人と2回も恋が出来るなんてとても素敵な物語だと思う。
「ごめんね。ママは僕のせいで死んじゃったんでしょ。」
そういう佑司(武井証)君の表情はとてもいい。
「出来るならずーとあなたの隣にいたかった。」
お別れの時間は近づいている。彼女の手をそっと自分のポケットにしのばせる巧の後姿は泣いている。
ありがとう。あなたのとなりはずっと居心地が良かったです
この作品、最後の方のシーンは個人的にはいらない気もするが、よく出来た作品であると思う。余談であるがこの作品、原作の舞台は松本でがロケ地あるが、実際のロケ地は山梨県と諏訪である。あの感動的シーンがあった秋穂家近くの森は「白州・尾白の森名水公園べるが」の「森の散策路」だという。
一度行ってみたい場所だ。
ちなみに野口先生の病院は上諏訪にある実在する病院だそうだ。