赤城の山も今宵限り 群馬県

「赤城の山も今宵限り、生まれ故郷の国定村や、縄張りを捨て、可愛い乾分(こぶ ん)の手前(てめえ) たちとも、別れ別れになる首途(かどで)だ。」
江戸時代、上州から信州(軽井沢)を縄張りに活躍した長岡忠次郎。
侠客(きょうかく)でありながら、天保の飢饉では農民を救済し、また子分思いの人情家であったため、後に、新国劇国定忠治」をはじめ、赤城の子守唄や、東海林太郎の名月赤城山で歌われるなど英雄的扱いを受けている。
信州でもその人気は高く、志賀高原の麓にある渋温泉では、この忠治が身を隠したとされる「忠治隠れ岩」があることから、8月に忠治祭というのがあって、地元の人たちが「お控えなすって」忠治の格好になって練り歩く。
この国定忠治を生んだのが群馬県である。
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上野の国、群馬県とえいば、草津伊香保、水上などの温泉街、赤城、榛名、妙義、荒船などの山々、尾瀬高原、磯部せんべい、下仁田のこんにゃく・ねぎ、焼きまんじゅう、大田の大和芋、嬬恋のキャベツ、横川の釜飯、高崎のだるま、木枯し紋次郎三日月村竹久夢二伊香保記念館、群馬サファリパーク高崎観音岩宿遺跡ザスパ草津上毛カルタ、などが有名である。
ベイシア・カインズ・セーブオンベイシアグループ本社があるのも群馬県である。
群馬県を舞台にした作品にはしげの秀一の「頭文字D」、NHK連続テレビ小説本仮屋ユイカ緒形直人が出ていた「ファイト」などがある。
群馬県出身の有名人には元内閣総理大臣福田赳夫中曽根康弘小渕恵三ヤマダ電機社長山田昇、思想家内村鑑三新島襄、宇宙飛行士向井千秋、江戸時代の和算家の関孝和、私の好きな漫画家あたち充今泉伸二、コピーライター糸井重里、歌手の布袋寅泰氷室京介BOOWY(ボウイ)、由紀さおり安田祥子、タレントの中山秀征、井森美幸松本典子、TARAKO(声優)、俳優の三國連太郎、片岡知恵蔵、東野英治郎小林桂樹中村俊介
日本プロ野球の生みの親、鈴木惣太郎、大相撲の琴錦、テニスの森田あゆみ、スキーの荻原健司、次春兄弟、スケートの黒岩彰、プロゴルファー中島常幸、競馬の岡部幸雄らがいる。
「群馬の雷とからっ風」というように群馬県は年中風が強く、夏暑く冬寒い。夏は毎日のように雷が鳴り響くのが特徴だ。
また「群馬のカカア天下」も有名だが、その由来は結構面白い。
自然環境が厳しく稲作など普通の農業があまり出来ない群馬県では昔から養蚕業が発達し、女性がよく働いた。旦那はそんな妻達を
「うちのカカアは天下一だ」
と自慢しあった。それを他県の人が嫉妬し、天下一の一だけとってカカア天下というようになったという。かくゆう我家も。。。今では全国共通の言葉である。
意外に群馬は女性上位に見えて、男性は遊び人が多いともいわれている。
国定忠治や大前田英五郎といった侠客を輩出した県だけあって昔からギャンブルは盛んで、県内には公営の競馬場*1、競輪場、競艇場オートレース場が整っている。また、桐生市はパチンコの製造台数、日本一であり、群馬県人がパチンコ好きかどうかはわからないが、パチンコ店も多い。
(つづく)

*1:2004年高崎競馬は閉鎖され場外馬券売場のみ残る