みんな集まれ!絵本ワールドに行く

今日、実家で用事を済ませた後、長野県民文化会館で開かれている絵本ワールドに行ってみた。
絵本ワールドとは絵本を通じて親子で楽しいふれあいの時間を過ごすことを目的に日本児童図書出版協会(今回は長野県図書館協会など)が主催した、簡単に言うと「絵本の世界を紹介する展示会」である。
今日は絵本作家であり翻訳家としても活躍されている「石津ちひろさん」がきて、講演とサイン会を行っていた。
私はいい大人だが絵本が好きである。
絵本や童話には子どもだけでなく、大人も感動する話がたくさんつまっている。
予想した通り親子連れが多く、圧倒的に女性ばかりの中、私一人ぽつんと会場にいるのはとても気恥ずかしかった。不幸にも聴講券がなく講演会は聞けなかった。
でも、石津さんに会える機会も滅多にないので我慢して?サイン会の列に並んだ。私は彼女の雨という詩が好きである。

ぼくのまどに あめがふる
ぽつぽつふると さびしくて
ぱらぱらふると きもちよく
ざあざあふると みんなわすれる
きみのまどにも あめよふれ

彼女はこの作品(あしたのあたしはあたらしいあたし)で三越左千夫少年詩賞をとった。他にも日本絵本賞をとった「あしたうちにねこがくるの」などが有名である。
私より一回り以上年配の方なのにとても若々しく、目鼻立ちがはっきりした顔とさわやかな笑顔からはなにか作家としてのオーラを感じる。
それでいて、とても謙虚な方でサインするときなど
「どなたかへのプレゼントですか、お名前は入れなくてよろしいのですか」
なんて聞いてくれるので、緊張した私は思いっきりはっきりした声で
「はい、自分のです」と答えてしまった。今思えば一等恥ずかしい。
ところで、展示場の中で長野県の絵本コーナーというのがあって、私はみほようこさんの絵本がないか必死に探したのだが見当たらなかった。
長野県図書館協会の方も長野県出身の作家については事前によく調べておいて、展示スペースを確保してもらいたいものだ。
でも、誰にいってよいかわからないからそのまま会場を後にしてしまった。
今思えばちょっと失敗だ。
この絵本ワールドは明日も県民文化会館で10時〜16時30分まで開催されている。興味のある方は是非いってみてもらいたい。明日は児童文化作家の後藤竜司さんがくるそうだ。