W君に捧げる本〜サウスウェスト航空の伝説の物語

「今年、ビジネス書で一冊しか読む暇がないという人には是非、本書を推薦したい。」
ビジネス愛を提唱したアメリカでもっとも著名な経営コンサルタントの一人。トム・ピーターズがそう推薦した本。

破天荒!

破天荒!


その言葉だけで思わず買ってしまった・・汗
一歩前に♪勇氣をありがとうさくちゃんの甲信越blogランキング(*^_^*


なんと1ページに文字がびっしり、総頁は400頁。だけど凄く楽しく読めた。こんな分厚い本を一気に読めたのは村上春樹さんのねじまき鳥クロニクル以来だ。
読んでみて改めて思う。


これはすべて実話だが、下手な小説より面白い。
とくに現在、帝王学を学んでいる20年来の友W君にお薦めだ。時間のない彼に変わって僕が要約しようと感想文をかいている。これぞフレンド愛だ(笑)


アメリカでベストセラーとなったこの本は端的に言うと、24年連続増収増益を続けるサウスウェスト航空の経営のヒミツが書かれている。こんなに利益が出し続けられるのは競争の厳しい航空業界では奇跡に近い。
僕が読んだところその秘密は経営理念を社員が実践している「情熱」「勇気」「ユーモア」「誠実さ」。
破天荒サービスと呼ばれるだけあってこの会社がやっていること「うそでしょ」というくらいユニークだ。たとえば、サウスウェスト航空では「顧客は二の次」。従業員が最も優先される。
クレームを言い続けるお客様に社長はこんな手紙を届くそうだ
「○○様、もうお乗りになれなくて残念です。さようなら。ハーブより(社長の名)

人は自分の功績が評価されたと感じたとき、はじめて誇りや自尊心が満たされる。
社員と成功を分かち合うこと、助け合うことを会社の基本の理念においている

この一貫性が社員のやる気を高め、実にサウスの従業員一人当たりの顧客数は2400人をこなすそうだ。これは他の会社の2倍以上に相当する。さらにユニークさは人事採用にも及んでいる。
なんとこの会社の第一次選考基準には物事にこだわらないユーモアがあるかないかだそうだ。それでも求人は約5千名のところに3万8千人もの応募がある人気ぶり。

その理由はユーモアセンスがある人は変化にも素早く対応できるし、プレッシャーの中で面白いことを考え出すことができるから。

面接官はこう質問する
「最近、あなたが仕事中にユーモアセンスを発揮した体験、ユーモアで急場をしのいだ体験を聞かせてください」
黒の上下のスーツをきてきたパイロット志願者に下はバミューダショーツをはきかえさせたエピソードもある。(当の本人はどういう気持ちだったのだろう(>_<)

>サウスウェスト航空では方を破った人に花丸をつけます。枠線からはみでてよくできましたね。と


さらにサウスでは搭乗していただいたお客様にフライト時間いかに楽しんでもらうかを最重要視している。よってその裁量は規定や規律で決めるのでなく現場に全て任せてあるという。だから歌をうたうパイロット。面白い機内放送・・・勿論きちんとやるべきことはやった上での行動だ。
乗客を笑わせるために客室乗務員たちが座席の上の棚の上に隠れていることもあるそうだ(笑)


要点を書こうと思ったら長くなってしまった。最後にひと言だけ・・
サウスウェスト航空・・ボクも一生に一度は乗ってみたい(笑)