妖精・天使眠れないほどおもしろい事典
ボクはファンタジーが好きだ。
それもディズニーとか純粋なファンタジーではなく、ギリシャ神話のようなちょっと人間くさいドロドロしたくらい物語が・・
昔から男の子にしては変わったモノが好きだった。いまでもモモやネバーエンディングストーリーのような非現実的な世界の夢をみる。そんな僕心をくすぐる本を見つけてしまった。
「妖精・天使」眠れないほど面白い事典―ギリシャ・ローマ神話から、聖書、北欧神話まで (知的生きかた文庫)
- 作者: 岸本明子
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2009/08/20
- メディア: 文庫
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このお話はギリシャや北欧で古くから親しまれている天使(エンジェル)や妖精(ニンフ)を著者が女性ならではの感性優れた視点で、わかりやすく、そして面白く語っている。
僕にとってはストライクゾーンど真ん中の秀作だ。
この気持ち桐生操さんの「本当は怖ろしいグリム童話」読んで以来だ(笑)。
だけど純粋に天使が好き。妖精が好きっていう人は読むのをやめてみたほうがいいかもしれない。そこにあるのは昼メロ*1や大奥のような人間心理の裏側が書かれているから(-_-;)
ただ、神話の中の非現実の世界の中に、現実の違った自分を発見できるとボクは感じた。
ちょっとだけまえがきにあった妖精エコーの話を紹介したい。
こだま(エコー)は実はニンフ(妖精)だった
エコーは美青年ナルシスに恋をします。ただ人気者のナルシスはエコーにまるで関心がありません。それどころか、エコーの心を深く傷つけるような言葉を口にします。その痛手に耐え切れず身が枯れるまで泣きます。
そして声だけ残ったのです。(中略)
人生を変えるような失恋を味わった方なら、肉体を失うほどのエコーの悲しみにきっと共感するはずです。
こんな話、あなたは好きです?
さてさて、今日から10月。今月もよろしゅう願います。
*1:どうでもいい話だが、僕は愛の嵐を昔よく見ていた