国友隆一さんのセブンイレブン流心理学

今日は郷土の大先輩のことを書いた本を紹介したい。
セブンアイホールディングスの鈴木敏文会長は、今や雲の上の人だが、就職活動のときはお世話になった。
「経済学ではモノは売れない。今必要なのは経済学ではなく心理学だ」
鈴木さんのお言葉はいつも説得力がある。
昨日o-uiriさんやアリスさんに買い手の目線と言われ、この言葉が浮かんだ。
本書はなぜセブンイレブンの商品が消費者をひきつけるか。その企業戦略をお客様の心理から分析している。エピソードを聞いているだけで面白い。
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セブン‐イレブン流心理学

セブン‐イレブン流心理学

たとえば、なぜセブンイレブンは夏でもおでんが売れるか?
ちょっとネタバレするとセブンでは夏でも200個近くおでんを売る店があるそうだ。夏なのにおでん?・・・普通の人はそう思うだろう。
だが、セブンの分析によると1日中クーラーのきいた部屋にいる人たちはビールのつまみに温かいものを食べたくなるはず。その心理を分析して、逆に夏におでんの品揃えを強化している。
しかも8月は夕食後におでんをつまみにビールを、9月になるとビールとおでんを食べてから夕食。顧客の生活スタイルをよんで、時間帯別におでんの品揃えの仕方を変えているという。この徹底振りが他を圧倒した売上につながっていると著者は分析している。
ほかにもセブン限定商品キティちゃんポーチ入生理用品がなぜ大ヒットしたか
セブンが若者や年寄りなどに圧倒的支持を受ける理由などエピソード付きで面白くかかれている。
「不況は消費が冷え込んでいるのではない。心理が冷え込んでいるのだ。」
「今日いくつ売れたかではない。明日の天気で何が売れるかだ」

こんな鈴木さんの言葉がこの本を読むと凄く説得力を感じるようになる(笑)


鈴木さんは別にして、僕もコンビニではセブンが一番好きだ。(ごめん、リラックマフェアのときだけはローソンへいく)
そんな理由が紐解ける1冊。堅苦しくない経済学を読みたいという人にもお薦めの1冊である。