仮面の告白

sakurasaku20052008-11-27

「なにをやっとるんですか」
こんなに声を荒げたのは何年ぶりだろう。多分自分は世界を動かす経営者になると思っていた遠い昔、紀元前以来だ(汗。
きっかけは些細なこと。
新しく開発するシステムをどこと組むか入札コンペの前に、事前打合せがあった。
決定まであと2日と迫った緊迫感がある時期だ。
ま、まさかこの時点あんなことになろうとは・・
<応援ありがとう♪甲信越ブログランキング(*^_^*>


僕は事前に、各社のしくみと想定価格を一覧表にまとめた。自社の見積もりはS次長にまかせ、せめて得意な情報収集をしようと思って・・・
このご時世、システム開発に金をかける企業は少ない。各社機能要件にあわせ細かい見積書と提案書がでてくる。
A社 基本開発料約○○万円、要求のための修正費用約○○万円、プロジェクト管理料○○万円、運用コスト○○万円・・B社・・・
なるほど、みなが顔をあわせ頷く・・そして最後に身内のK社から見積り書がでる。
システム開発料 一式 ○○○○万円
「なんでこんなでかい金額の見積書が1行だけやねん」思わず叫んでしまった。
「大丈夫。中身はちゃんと僕の頭の中にあるから・・」Sさんから天真爛漫な笑顔が返ってくる。


彼とは20年来の旧知の中。人柄はすこぶよく技術者として優秀だ。今はK社の取締役にまで出世された。だからもう彼は技術者ではなく経営者だ。
商店街の福袋じゃないんだから、一式いくらじゃ、相手は何がはいっているか不安で、いまどきだれも買わんでしょう。
「取締役までなって、なんでそんなことがわからんのですか!」思わず声が大きくなり・・。いかん、昔の悪い癖が・・・汗


技術的にいいものと売れるものは違う。世の中そんなに甘くない。旧友に愛情を込めていったつもりが、傍から見たら激こうしていたらしい。
「まるで取締役の上司みたいでしたよ」そういわれてハタと気づいた。
いかん、出戻りの平社員の僕がいうことではなかった・・・・滝汗
反省して明日謝ろうと思って、今日はブログを書いてみた。S次長、ごめんネ<(_ _)>