合唱団「あい」さんのはつゆきコンサート

「誰ですか?」・・
「あたなは大天使ガブリエル」
「ガブです。」
風のガーデン」のワンシーン。中井貴一君の物憂げな表情がとても印象的だ。
夏に山梨のパルフェさんのコンサートをみたとき、僕は彼女たちの背中に白い羽を見た。そしてSINさんから頂いたチケットで行った合唱団あいさんのコンサート。
その夜、僕は「大天使ガブリエル」をみた。
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演奏会は3節にわかれ、流れるように静かな三善晃さんの混声合唱組曲から始り、第2節は明るいちょっとおどけた楽しいアカペラコーラス。そして最後は大熱演の合唱ミュージカル「レ・ミゼラブル
ほぼ満員に埋まった「あんずホール」からは絶え間ない拍手が鳴り響く。
それは、それは素敵な夜だった。
書きたいことはいくつかある。ただ言葉に出した瞬間、あの感動が転げ落ちてしまいそうでうまく書けない。今日は長くなったらごめん。


まず印象的だったのは第2節を指揮したMさんの躍動感あるコンタクト。
「ロマンチストの豚」なんて選曲もいい。
ピョン♪ピョン♪と音が飛び跳ねるような明るく、楽しい合唱だった。
彼は僕の生まれの隣町の東卸市出身、さらに落研に所属していたとプロフィに書かれいたのを読んで益々気に入ってしまった。
そして一今でも頭から離れないのは合唱ミュージカルレ・ミゼラブル。あのヴィクトル・ユーゴーの名作だ。


舞台は1815年のモントルイュの町。
ジャン・バルジャンの前に心の闇から救うシスターが現れる。とてもおきれいな方だった(*^_^*)
そこからが見ものだ。物語が次々に進むにつれ、ピアノの旋律ともに心の奥底に熱い魂のような戦慄が走る。
す、凄い作品だ。
団員たちが場面によりみな役柄を変えていくが、その表現力は豊かで、しかもいきいきと演じているから光輝いてみえる。
とてもアマチュアの方とは思えない。
この脚本を書いたTさんは凄い才能だと思う。団員の一人一人の個性に合わせ、ストーリーと音楽、合唱を見事に融合させた作品を書かれている。


そして、SINさんは主役の一人、男爵家の令息でコゼットの恋人役マリウスで登場した(その前にいろいろ演じられていたが)。その素敵なテノールの歌声ととともに・・・
ステージのSINさんは激情的だが内省的なマリウスの役柄を見事に演じ、それは素晴らしい演技だった。
その物憂げな表情を見たとき、僕は冒頭の中井貴一君の顔がよぎった。


このミュージカルは本当に素晴らしかった。T団長の挨拶に書かれたいたように、劇団の熱意が舞台装置やプロの演技力まで超えている。本当は劇団員の方一人一人が印象的で、一人ずつ感想を書きたいところだが、今日のところはこの辺で。(一度書いてみたいが・汗)
合唱団「あい」の皆さん、素晴らしい演奏会をありがとう。そしてSINさん、ありがとう(*^_^*)