睡眠の心理学

「眠れない」・・・あなたはこんな経験をしたことはないだろうか?
正直に書くと、僕はある。下手な心理学者よりその分野はかなり詳しい(^^♪
実は5人に1人が不眠で悩んでいるということを知っているだろうか。60歳を超えるとこの率が半分近くになるらしい。今日は父を含め、不眠に悩む人のために睡眠の心理学を紹介したい。
(写真は童謡公園のあやめ。ちなみに本記事は先日受講した清泉の生涯教育。寺門先生の睡眠の心理学がベースになっている)


まず不眠症とはどんな症状を言うのか解説しておこう。
寝るまでの時間(入眠)に30分以上かかる日が週に3日以上、1ヶ月以上続いている人を医学的、心理学的には不眠という。
だから、僕の友人に昼間ゴォーゴォと寝ておきながら夜眠れなくなって不眠症という男がいるが彼は不眠症ではない・・(汗
不眠の理由は様々で加齢やストレス、環境変化や不規則な生活等あるが、一番の原因は「眠らないといけない」という脅迫概念からだ。僕は経験からそう思う。


一般的に成人の睡眠時間は7時間〜8時間。加齢とともにその時間は減る。
注視しなければいけないのは加齢とともに睡眠サイクル(リズム)は変わるという事実だ。睡眠の周期は約25時間と言われるが、赤ちゃんの場合は1時間半周期、成人の場合は11時(0時)〜朝6(7)時までの7時間、老年期になると夜10時から朝の3時というように睡眠周期は変わっていく。
このことを知らずに単に8時間眠らなければいけないとか、朝早く目覚めるようになって眠れなくなったというのは間違い・・その事実に気づいて欲しい。
それに「寝ないぐらいでは人間は死なない」・・・このぐらいのおおらかな気持ちが大切だ。(ごめん教授の話より僕の私見が入っている汗)
まず睡眠は何のために必要か。それも知ることは大事だと思う。
睡眠はカラダと脳を休めるため。それと寝ている間に成長ホルモンの分泌によりたんぱく質が修復するため、あと嫌なことを忘れるなど脳の記憶を整理するために必要なのだそうだ。
ということは、眠らなくても布団でカラダを休め、ボ〜とすることで頭を休め、たんぱく質を摂取して、寝なくても嫌なことが忘れられれば全く問題はない。
だけどぐっすり眠りたいと誰しも思うだろう。僕だってそうだ。そのためのヒントとしていくつかポイントをあげたい。

  • 無理に寝ようとしない
  • 寝る時間は1.5時間の倍数。(レムとノンレムの睡眠サイクルは90分単位。だから寝る時間は8時間にこだわらず、1.5の倍数にするよう心がける)
  • 朝起きる時間を規則的に(睡眠サイクルは寝た時間ではなく、実は朝起きた時間で決まる。辛くても朝決まった時間に目を覚ます。)
  • 午前中はなるべく光のあたる場所にいる(目覚めたらカーテンをあけ、光を浴びる)。
  • 自分なりの入眠儀式(ストレスや不安は睡眠を妨げる理由になるから自分なりのリラックス方法(または安心するための儀式)をする
  • 寝る前1時間前の運動や熱いお風呂は避ける(寝る前に体温上昇すると眠れなくなる。寝る1時間前はなるべく体温を下げる工夫を)
  • 寝酒は避ける(お酒は睡眠導入には効果的だが、深い眠りを妨げる。深酒や直前の寝酒は避ける)
  • 長時間の昼寝を避ける(当たり前のこと。ちなみに30分以上の昼寝はNG)
  • 夢は見ても大丈夫(人は一晩に4〜5回の夢を見る。大抵忘れてるが、覚えていても大した理由はないので気にしない)
  • ビタミンB1を摂取する(しじみ、アサリ、レバー、サンマ、イワシ等がいい)。
  • 〜しようではなく〜になっていくと考える(寝ようではない、自然と眠くなっていくもの)以上。少しは参考になりました?

さくちゃんの甲信越人気ブログランキング