東日本一のホタルの里。辰野ホタル童謡公園

sakurasaku20052008-06-29

いつもできると思ってやりたい事を先延ばし、気づいたら何もできなかった。そんな経験ない?
土曜の夜、僕らはホタルの名所、辰野町の松尾峡にいた。
「今年は例年になくホタルが発生し、1万2千匹を超えた」これを聞いた僕は、仕事中いてもたってもいられなくなった。
仕事をそっと切り上げて午後4時に長野を出発し、6時には辰野町ほたる童謡公園にいた(^_^.)。


ちなみにホタル見物はフラッシュは厳禁だ。
見ている人だけでなくホタルの活動を妨げるから。それにフレッシュを使っても撮れない(^_^.)(撮るときは露光を使って、出来るだけ長く露出する)
だから、この感動を僕のつたない言葉で伝えよう。

ホタルが出るまでの時間、僕らは直売所のビニールテントの中で焼きそばとラムネを食べた。作ってくれる人は地元の人・・こいいうアットフォームな祭りの感じが僕は好きだ。ここは東日本一のゲンジホタルの群生地。にもかかわらず入園料は300円と安い。
7時過ぎ。いよいよ松尾峡に上って行く。公園から群生地までは徒歩10分。さほど遠くない。ホタルが出る前の間は大勢の人たちが遊歩道でじっと待っている。東京から来る人のほとんどが半袖で地元の人は長袖。恰好を見ればすぐわかる(笑)
と言っている僕がアロハ1枚。おかげで肌寒い。(田舎もののくせに田舎の夜をなめていた_| ̄|○
午後8時。あたりはようなく暗くなっていく。
「あっ!いた」清流の草むらの陰に光るホタルを誰かが見つけた。
「あっ、あっちにもいる」「おい、ホタルが飛んだぞ(←ホタルが飛ぶのをしらんのか)
クリスマスツリーが少しずつ点滅していくようにあちこちでホタルが光りだす。とてもきれいだ。
愛を語り合っている。
あっという間に何百匹ものホタルが舞い上げる。もう少し近くで見たくて高台まで上ってみた。水路の脇、僕らのすぐ目の前を何匹ものホタルが舞っていく。
高台まで登って眼下を見下ろす。正直・・・・・・・驚いた。
そこに現れたのは・・・なんて表現しよう。何千匹ものホタルが一斉に舞う姿は・・
里山の現れた小さな宇宙。その光の絨毯はまるで草原に浮かんだ天の川のようだ。
この世にこんなきれいな光景があっていいのだろうか!
上からも下からも横からもホタルの光が現れ、そして消えていく。自然が作り出すものはどうしてこんなきれいで感動を呼ぶのだろうか。
「その者、青き衣をまといて金色の野に降りたつべし」・・・風の谷のナウシカ。オウムの背に乗り、金色に光り輝くナウシカを見たような気分だった。
皆さんも生涯に一度はこんな光景を見て欲しくて今日はブログを書いてみた。
(参考)ほたる童謡公園http://www.walkerplus.com/hotaru/tokai/ht0001.html

ちょっと一言

4年前、この地区は台風と豪雨でホタルの幼虫やエサのカワニナが流され、ホタルは壊滅的被害を受けた。それを町の人たちが新しくホタルの水路を作ったり、木くぎを使って川幅を広くしたり、泥上げをしたり。町ぐるみで懸命に保護活動を取り組んだと聞く。
口では簡単だが、環境・自然を再生させることは並大抵のことではない。
僕はホタルを飛ばしてくれたその人たちに敬意と感謝の念を捧げたい。
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