オトナの漫画本-リアル7巻の感想

「おまえは技術じゃ勝てないだ。とにかく高く跳べ」
社会人なりたての頃、バスケ部のキャプテンからそう教わった。
素直な僕は試合開始と同時にジャンプボールも思いっきり高く跳び、そして叩いた。

ボールは小さな弧を描き、誰もいない場所を転々と・・・そしてコートの外へ・・・
ピッピー♪高らかに笛が鳴る。相手ボール・・・滝汗
よかったら押してね♪さくちゃんのつれづれ日記(^^)v">
それ以来、僕はジャンプボールをスパイクするオトコで有名になった。


井上雄彦さんの「リアル」を読んだ。

リアル 7 (ヤングジャンプコミックス)

リアル 7 (ヤングジャンプコミックス)

バカボンドスラムダンクの作者が障害者バスケットボールをテーマに描いた作品。週間ヤングジャンプで約2ヶ月に1回ぐらいしか連載されないのがたまにキズだが累計900万部を売り上げているというから凄い。
だが、その作品にヒーローはいない。登場人物はみな居場所を失い、支えを失い、迷い、そして厳しい現実にあがきつづける。だけど凄く共感が持てる。
やったからといってそれでうまくいくとはいえないけれど、やってみないとわからない。そんなことを教えてくれる。
骨肉腫で右足を失った天才スプリンター戸川清春、バイク事故で一人の女性を障害者にしてしまった野宮朋美

「まずそいつを認めろ」・・・冷静に考えみりゃどうってことなかったんだ、そうだな。認めるよ。敬意を表して引いてみることも必要

彼らのいきざまは決してかっこいいものじゃない。だけど、そのひとつひとつの言葉に心震えるときがある。何かひとつでもいい。無我夢中で一生懸命なものをもっている人は素敵・・・そう思わせる作品だ。
ビリビリと情熱が突き刺さるオトナの漫画本^_^;。僕お薦めの1冊。GWにあなたの読書リスト?に加えてみては?(笑)