技術屋

sakurasaku20052008-04-10

今日はちょっと難しいことを書く。ハハ、興味のない方は即刻読み飛ばして欲しい。


技術屋だから。
僕らはよくこの言葉を使う。
僕が後輩にこの言葉を使うときは、技術屋としてのプライドを持ちなさいという意味がこめられている。
勿論、その裏には3K(きつい、帰れない、給料安い)と呼ばれるIT技術者の悲哀もちょっと込められている(汗・・(写真は長野市郊外からの風景、信州にも春がきた)
さくちゃんのつれづれ日記(^^)v


社会生態学者、ピータードラッカーは

20世紀以前には存在しなかった新種の知識労働者が急速に増加している。それがテクノロジストだ。テクノロジストとは自分の拠り所とする知識について生涯学び続け、より専門性の高いプロフェッショナルを言う(2002年発刊ネクストソサエティから引用)


では、プロフェッショナルってなんだろう・・・
僕は自分の仕事に責任を持つ人のことをプロフェッショナルと呼んでいる。こう書くと堅苦しく感じるが、プロと思えると、自然、仕事は楽しくなってくる。

だが、これは仕事をがんばると言う事ではない。
僕はある時点から仕事は頑張ろうとか自分でやろうという意識は捨てた。自分の得意とする分野以外はできるだけ人に「任せよう」、「お願いしよう」と思っている。日本人はよく頑張ることを美徳とするが、僕は違うと思う。
頑張ろうと思うこと自体楽しくなく、楽しいと感じないと仕事は成果が上がらないし、続かないからだ。
紙パック不要のサイクロン掃除機の発明したイギリスのジェームス・ダイソンさんは「技術者はデザイナー」だといった。
デザイナー、素敵な言葉だ。
確かに麻呂様はデザイナーだった(たまにデストロヤーでもあったが汗
僕は変わった技術屋?だ。プログラムを開発するより、営業や調整の方が得意だから。
麻呂様がいなくなった今、僕に彼ほどシステムをデッサンするほどの才能はない。だが、プライドが高い技術屋集団にあって、僕みたいな人がいると。お客様や利用者との間を円滑に回すことができる。こうした調整機能は苦手とする人が多いからだ。
仕事を続けているとリストラや人間関係、不安に思うことはある。だけど、自分にはこれしかないと思える仕事があることはとっても幸せだと思う。

「でもな、頑張ろうと思ても頑張られへん本当の理由、それはな、『頑張らなあかん』て考えること自体が楽しないからなんや。
人間は楽しいこと、やりたいことしかできないようになってるんや。」
水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ』から引用