赤瀬川原平さんの老人力
ずっと前から読みたかった本を読んだ。赤い表紙がまぶしい。
赤瀬川原平さんの「老人力」
著者に言わせると老人力とは「物を忘れる、体力を弱める、足どりをおぼつかなくさせる、よだれを垂らす、物語の繰り返し等々の老化現象の中に秘められた未知な力だ」という。
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たとえば、歳をとると物忘れが激しくなることは嫌なことも忘れられる老人力だし、眠りが浅くてよく眠れないことは逆に若い人より自由な時間が多いことになるという。
自分の力をフルに出す為には、力を抜くことが大切だが、老人力があると自然に力が抜けてくるって書いてあるのを読んで思わずクスっと笑ってしまった。
素敵な本である。
彼に言わせると、歳をとると感じることは楽しいこと、老人力がつくことになる。この本を読むと、段々と年をとるのが楽しく思えるから不思議だ。
みんな物を覚えたい。できるだけたくさん情報が欲しい・・(かなり略)でも、僕は宵越しの情報は持たない・・・
とっても素敵な感性だ。
彼がライカのことを老人力あるカメラといって絶賛しているのを聞いたら、僕もカメラに興味が出てきた(笑)。年上の方にこう表現するのは失礼だが、いつまでも子供のような感性を持たれた方である。
日本人の平均寿命は男性が78.5年、女性が85.5歳と聞く。それは生きている長さであって、病院のお世話にならずに健康でいられる健康平均寿命は74.5歳。意外に短い。だけど自分は段々老人力がついてくると考えると、歳をとるのは悪くない。
老人力はエネルギーではあるけれど、かなり複雑なエネルギーである。簡単にそれを手にすることはできないそうだ(P20)
あなたも老人力!持っていますか?