言葉の流刑地

午前0時
取引先の取締役に「今夜は返さない」と言わたがやっと長野に戻ってこれた(汗)・・・
酒席は元々得意でなく、かつオトコからこんな言葉を言われても全然嬉しくないので、昔の僕だったら間違いなく「お断りします」と即帰ってきたに違いない。
年とともに段々いい加減になり、見栄も体裁もなく「まあ、付き合うか」となってしまった _| ̄|○
赤瀬川原平さんはそれを「老人力」と呼んでいる(笑)。
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最近、ちょっとだけ悩んでいる。
僕の書くブログに以前のような切れ味がないことを。
ブログランキングは正直だ。2年前の記事と今の記事を読み比べると、僕自身でさえ、昔の方がよかったなと感じる。
ハハハ、大方の読者の方は毎日書いている僕がそんなことを言うと「なんて贅沢な」と言うだろう。だけど、これは僕自身が感じている。螺旋階段から降りてくるような言葉の羅列が今は浮かばなくなった。
あの頃、人に逢えばその人の背後に色まで見えたこともある。
別に僕は怪しい人でもスピリチュアルな人でもないのでそんな特異な才能はいらなかったのだけど、今は全く見えなくなった。


だけどそれは僕にとっていいことだと解釈するようにしている。
文章や感性というのは心の葛藤があればあるほど光り輝く。
あの頃。僕は病院の白いコンクリートの壁を見て1日を過ごしていた。僕にとっての希望は、普通に生活できていた頃に戻りたいしかなかった。退院し、仕事につき、その仕事もなんとかこなせるようまで戻ったことに、僕はとても感謝している。


かつて僕が尊敬する金子みすずさんも書けなくなった時代があると聞いた。結婚し、初めての子供を出産された頃だ。
それでも彼女は書き続けた。結局、彼女は後世に名を残したが、その後離婚し、最期は自ら命を絶った・・・・・
僕は趣味で書いている。
だから書けないときは書かない方がいい。
なのにどうしてだろう?なぜか僕は書いている(汗)・・・(千秋さんにこのブログ読まれたらまた「ブロ中」と呼ばれてしまう(汗)


私にとって書くことは、「生きがい」なんて御大層なものじゃない。強いて云えば、そうーー「本能」かな。

天使の卵ですばる新人賞をとった村山由佳さんの言葉。そう、僕も今「本能」で書いている。愛流刑地ならぬ言葉の流刑地で(笑)