村上春樹さんの風の歌を聴け

お正月は本を読んで過ごした。
浅田次郎さん、江國香織さん、恩田陸さん、みんな素敵な小説を書かれる。
その中で今日は村上春樹さんの処女作「風の歌を聴け」を紹介したい。
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風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

タイトル通り、風のようにさっと流れて通り過ぎていくような小説だ。シンプルな言葉の中にいろんな想像力をかきたてる不思議な作品だ。
実は僕がこれを読むのは二回目。読む時の心境によって別の作品に見えるところが不思議だ。
最初読んだとき学生の頃だった。
主人公が僕と鼠というのが面白い。あの頃、ネズミはチューチュー泣くネズミしかしらなかった(笑)
もし、デレク・ハートフィールドに出会わなければ小説なんてかかなかっただろう
こんな言葉をまともに信じ、当時真剣にデレク・ハートフィールド氏の本を探した記憶がある。実際は架空の人物だった_| ̄|○
僕と彼女、DJと音楽、ビールとフライドポテト。ジョン・F・ケネディー、カリフォルニア・ガールズ
こんな軽快な言葉に引き込まれていく。


人と人との距離感、孤独、喪失、物憂さ。
こんなものを感じさせる小説だ。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」
挑戦的なその言葉に、いつか自分は完璧な文章を書いてやりたいと思っていたあの頃が懐かしい。今思うとかなりおばかだった_| ̄|○
学生の頃のノスタルジックな哀愁が感じるこの作品、今若い人が読むとどんな感性が呼び起こすのかを僕は聞いてみたい。

追伸

全然関係ないが「のだめカンタービレ」を見た。
フィクションとわかっていても千秋君の指揮と演奏を聴いていると心地いい。彼とのだめちゃんの会話も楽しいし、素敵な作品だ。
今日は墓参りにいってくる。夜まで帰らないがよろしゅうに♪
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