壇ふみさんと阿川佐和子さんのああいえばこう嫁×行く

ということで、今日は昨日の続きを紹介したい。
ダンフミさんとアガワサワコさんのリレートーク第2弾。今回のテーマは「旅」だそうだ。
断っておくが、私たちは決して漫才コンビを目指しているわけではない。
エッセイの中では、そう語られているが、下手な漫才よりよっぽど面白い(笑)

ああ言えばこう行く (集英社文庫)

ああ言えばこう行く (集英社文庫)

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お互いがお互いのことを、身近な話を例に実にユニークに語っている(こけおとしている・・ともとれる(笑))
昨日も書いたが、毒舌といいながら、その言葉の端はしにユーモアと相手を想う温かい愛情がある。
夜中の仙女さま、エンドウ豆のお姫様、(六条)御息所の怨念♪1話1話にこんなタイトルがつけられているが、そののネーミングのつけ方も面白い。

アンゼルセンの童話に「えんどう豆の上に寝たお姫様」という、とても短い一遍がある。これを読んで少女ダンフミは思った。
「これは、私の話だわ!」

僕はこれを読む前は壇ふみさんがこんな面白い人だと知らなかった(^。^)

アガワサワコは変わる。車のドアをバタンと閉め、アクセルを踏み込んだ瞬間変貌する・・(ダンフミ談)
丁度30代の大台の乗るか乗らぬかの頃でだった。何より怖かったのは、大人の「いい女」の時期を通らず、そのまま「オバサン」に突入してしまうことである。断固としてオバサンになりたくなかった私は固く心に誓った。
可愛い運転手になるぞぁ(アガワ談)

例によってこんな調子でエッセイは進んでいく。この本の終わりにこんな言葉が綴られている。

不幸な女が二人いたということから、今回の旅ははじまる。
そのうちの一人はもちろん私である。
私は基本的に不幸なのだが(中略)、そういうとき絶対に上を見ない。自分より不幸な人を探す。有難い事に私には真っ先に思い浮かぶ友がいる・・というわけで私は、深夜しばしばアガワサワコに電話をかけ、相手の不幸振りを確認する。

彼女たちにとって「色気」とは人生の重要なテーマであるという。確かに笑いと色気、呉越同舟♪、だけど、どちらも魅力的であることに変わりはない。
僕のツボにはまった本。夏の夜、笑って過ごしたいという方にお薦めの1冊である。

追伸

今日は出張で大宮だ♪皆さんとはしばしお会いできないが御機嫌よう♪