さだまさしさんの眉山(BIZAN)

sakurasaku20052007-08-23

暦の上では今日は処暑。信州は少し暑さが治まった。
珍しく、激しい雨が続いている。嵐のような雨に帰ったらびしょ濡れだった。
急激な天候の変化に体調を崩されている方いない?。大丈夫かな?
最近、コメントの返事を見落とすことが頻発している。ここで改めてお詫びしたい。ごめんなさい
東京電力は37年ぶりに停電の危機だったと聞く。綱渡りの電力供給同様、僕のブログもかなり危ない(汗)暑さのせいか、それとももう脳がおばかなのか・・・もし、私のコメ返がないと思われた方、是非一言お声かけを(願)


そんな今日はちょっといい作品(本)の紹介をしたい。(写真は実家近くの山とヤナギラン。眉山にはとてもかなわないが、標高650メートル以上に咲くピンクのヤナギランも乙なものだ♪)

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父は、目を赤くして、じっと母の顔を見つめていた。母は、ただの一度も父へ視線を送らなかった。
毅然として表情を崩すことなく、彼女の生きてきた道の通りに 男の未練と女の未練とはこうも違うものか。(眉山解説より引用)

さだまさしさんの小説を初めて読んだ。

眉山 (幻冬舎文庫)

眉山 (幻冬舎文庫)

これを読んだら、もう徳島の「眉山」を「まゆやま」とは言わないだろう(^^♪
さださんはシンガソングライターとは思えない叙情的な素敵な文章を書かれる。
上の1行を例にとっても、頭の中にその情景がはっきり思い浮かびあがり、古池に雨が落ちてきたように雫が心の海をゆっくりと広がっていく。
素敵な作品だと思う。
実は映画を見てどうしても読みたくなった。だから僕としては珍しく新書で買った(笑)。
映画の中の松嶋菜々子さんと宮本信子さんも素敵だったが、小説の中の咲子さんと神田のお龍さんはもっと素敵だった。
女性が凛とした姿は見ていて(読んでいて)とても美しい。
強く、そして、切ない物語である。
解説の石井睦美さんと一緒で阿波踊りの表現のしかたが印象に残った。

男踊りの自由奔放な明るさに比べオンナ踊りは忍耐と形式美に縛られる。ずっと両の肘を方の高さに保ち、それより下げずにリズムを取りながら踊り続けるのはかなりの重労働だ(中略)じっと耐えながら踊っていると頭の芯まで真っ白になって、そのくせ身体の奥から感動に似た波が沸き起こってくるのだ。

僕は、阿波踊りを1回しか見たことがない。女踊りも踊ったことはない(当然だ)。だけど、その瞬間の身体の中に沸き立つ熱いものがこの文章から想像できた。
これを読んだら、あなたもきっと阿波踊りを見たくなるだろう(笑)徳島の美しい光景とともに印象に残る素敵な作品。
母と娘のちょっぴり切ないけれど心温まる作品。お薦めの1冊だ♪


追伸 今日の雷雨も凄かったが、佐賀北の大逆転もすごかった。まさにがばい旋風広陵は残念だったが両校ともよくがんばった。実に劇的な試合だった。
ハーフタイムの宮本みなみさんのweb漫画「咲くら」のモデルとなっている常葉菊川長崎日大もよくがんばったと思う。いい試合をありがとう♪