僕のなかの壊れていない部分

真夜中に、全英オープンを見た。スペインのセルヒオ・ガルシア。無常にも最終日に追いつかれ、アイルランドのパドレイグ・ハリントンに敗れた。
僕はガルシアが好きで腕時計もスウォッチのガルシアモデルYCN4000AGを持っている。
(写真はリクエストに応えて公開した僕の腕、ちょっと小さかったかな(笑)
そんな今日はちょっと変わった本を紹介してみたい。誰しも光と影をもっている。

僕のなかの壊れていない部分

僕のなかの壊れていない部分

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壊れている部分と壊れていない部分。その人間の心の光と闇に焦点をあてた作品。

強烈な個性を持つ男の女性関係を描き、小説の大きな役割に真っ向から挑んだ著者の最高傑作。

帯にあったこの言葉にビビっときて手にした本。ちょっと表紙の絵も可愛かったし(笑)だが、表紙と違って内容はかなり隠微な本だった(汗)




正直、この本は好き嫌いがかなり分かれるかと思う。
最初にいっておこう。この本に共感を覚えるあなた。
あなたは変わっている(汗)自分はちょっとひねくれていると思っている人には是非、読んでみてほしい1冊だ。

僕なんか、ブログでと違って、根がひねくれていると思っているから丁度良かった_| ̄|○(よくもない)
主人公と共感を覚えたのは僕も記憶力がいいのは、幼い頃の危機感からだということだ(笑)。もっとも村上春樹さんや三島由紀夫さんの好きな人には何かは感じるはずだ。ちょっと哲学的で理屈っぽいところがたまに(大いに?)傷だが、問題を良く捉えている。
彼は世間を斜めに見ながら、ある意味生と性について真正面から語ろうとしている。

大手出版社に勤める29歳の青年、松原直人。
とびぬけた記憶力と研ぎすまされた論理展開能力を持つ彼は、生と死の意味を求めて日々自問自答を続けている。論理を超えた温かな視線で生をとらえる恋人、獣じみた性で結びついたセックスフレンド、親の愛情を受けずに育った女子大生、目をみはるほど美形で厭世的な青年など、個性の強い人間たちが織り成す世界の中で直人が見出したものとは…。(amazonより引用)

著者の感性にあなたは何を感じるか?そんな感想を聞いてみたくなる本である(๑→ܫ←๑)

追記

忘れないために僕が作品の中で印象に残った言葉を書き記したい(以下ネタばれ完全注意。読みたい方は飛ばしてね)
ひとつは釈迦の有名な説話「四門遊観」からの引用
若さは老いに対する、
健康者は病者に対する、
生きているものは、死者に対する
無意識の優越感、傲慢の思いがあるのではないか

主人公のメンター真知子さんの言葉
この世界は何もかも一緒だとお釈迦様は教えているの。人間も、動物も、そして石や花、空気もすべては一つに繋がった夢みたいなものよ。