山田真哉さんの食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字(上)

今日は時間がないので、前書いた数字の話をしたい。
数字や数学というと、言葉を聞いただけでも、「難しそう」とか「嫌だ」と思う人もいるだろう。そういう人にお薦めなのが、あの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を書いた山田真哉さんのこの本。
ビジネスや日常生活でなぜ数字が大切なのか、わかりやすく書かれている。
数字に強くなるコツは99%の意識と1%の知識である。
こういわれると何か説得力がある。
数字に強くなるコツはたくさんの意識とちょっとの知識である。
こういうと途端に説得力が落ちる。
彼はこれを「数字にはチカラがある」といった。

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)

なんくるないさー♪」さくちゃんの甲信越ブログランキング(笑)

これを読んでまず思ったのは「だめじゃん、そんな秘密教えちゃ」だった(笑)。我ながら器が小さい。遠い昔、仕事で隆盛を極めていた?頃、「さくのプレゼンはなんであんな説得力があるんだ」と言われていた。それはこの数字のチカラを意識して使っていたからだ。


他にも数字のチカラをつかった身近な事例はたくさんある。
たとえば映画作品
みんなが涙したというより、9割の人が涙したといった方が説得力を増す。
僕はあまり好きな作品ではないが、ゲド戦記が売れたのはプロデューサーの鈴木敏夫さんが「宮崎吾朗初監督作品」でなく宮崎吾朗第1回監督作品」と名づけたからだといわれている。
この数字のチカラを知らないと日常生活で損することもある。
例えば、僕はガン保険に入っているが、ガンになる確率は65歳までだと0.3%という事実を知っているだろうか。国立がんセンター調べ)
これが65歳〜85歳までに限ると12.6%と突然、高くなる。
保険会社はよく知っていて、契約をよく見ないと65歳までしか保証しないものもあるから注意した方がいい。
他にもタウリン1000mgと聞くと凄そうだが実際は1gのことだし、何が凄いか全然わからないがドコモ2.0のCMは何となく目を惹く(笑)。
http://docomo2.jp/top.html#character*story
社会保険庁のように年金相談0120- 657830 ろうごなやみぜろ(老後悩みゼロ)と言われると腹がたつが*1、数字は使い方によって説得力がでるのは事実である。
彼はその数字には4つのルールがあるといっている。

  1. 「数字には順序がある」ということ
  2. 「数字は単位がセットになることで、はじめて意味を成す」こと
  3. 「数字は価値を表現できる」こと
  4. 「数字は変化しない」ということだ。

150万部以上売れているだけあって、この本なかなか面白い。
たまには遊び心のつもりでこんな本読んでみてはどうだろう?決算書や会計学など数字が嫌いな人も少しは数字が好きになるかもしれない(笑)

*1:これは内閣広報担当補佐官世耕弘成さんのアイディアらしい