彼の微笑み

sakurasaku20052007-07-06

医者に行ってきた。僕の担当医はなかなか面白い
「さくさん、お酒大丈夫ですよね」
「えー、先生全然平気です。」
「平気じゃないですよ。私の指示通り飲んでないでしょうねって意味ですよ。まさかと思いますがちょっと調子がいいからってこの頃飲んでいませんか?」
「先生、僕のことを疑うのですか。」(写真はサントリナ。花言葉は移り気)
ちょっと落ち目の♪」さくちゃんの甲信越ブログランキング(笑)
「えー、数値は正直ですから。」
その前の日、僕は友人と酒を飲んでいた(汗)彼はまるで私の行動をすべて把握しているかの口ぶり。おかげでまた薬が増えた(汗)
更に新しい薬について
「さくさん、今度はこれを試してみましょうよ。」
「試してみましょうよって先生、薬屋の営業じゃないんだから、その言葉使いはよくありませんよ。人体実験しているみたいにきこえるでしょ。僕だからいいけど、他の患者さんにいうと誤解する人もいるかもしれませんよ。」
「ハハハ、そうですか。じゃぁ、さくさん、使ってみましょうよ←同じやないけ(心の声)
ニコニコと微笑んでそういう。僕はこの微笑が一等怖い。

昨日、友人と「病気」のことが話題にあがった。僕らの年代は多かれ少なかれ何らかの持病がある人が多い。
N君がいう。「病気なったら、あきらめるしかないよ。自分のせいでもない。まして人のせいでもない。どうすることも出来ないから諦めるんだよ。」
T君がいう。「オレは違うな。諦めるというとなんか負かされた気がする。病気を許すんだよ。病気を許し、他人も許すんだよ。」
僕「いいね。その許すって言葉。僕はね。病気は受容れるものだと思ってるんだよ。まあ、僕の場合、自分の体を大切にしてこなかったから自分のせいだとも思ってるけど。」
「だけどさ。許すって難しいよね。例えばさ、何の理由もなく自分の愛車をギーーーって傷つけらたら、思わず怒りで拳を振り上げたくなりたくならない?」
N君「そんな奴、訴訟する」
T君「そんなの許さないに決まってるジャン。誰が許せるんだよ。」
おいおい君たち・・・・
だけど、そんな彼らが僕は好きだ。




切ない知らせを聞いた。
相手のあることであり、自分のことではないのであまり書けないが、胸の中にぽっかり穴があいてしまった感じがする。こんなとき小説にあった釈迦の四門出遊を思い出した。
老・病・死を抱え込んだ髑髏に命の衣をきせたのが「生」と言うものであるのならば一時まとうその衣は出来得れば美しくたおやかでありたい。
日々に行きゆく姿は、日々に死にゆく姿だと思えば、ものみな有難い
活き活きと生きゆくことが、活き活きと死にゆくことだと納得すれば、心やすらぐ


僕は彼のことが一等好きだった。