フューチャリスト宣言

sakurasaku20052007-06-05

未来をどう語るか。
フューチャリスト(未来学者)を宣言したお二人。脳科学者の茂木健一郎さんとはてな社外取締役梅田望夫さんがインターネットの未来について語った本。はてな殿からプレゼントされた素敵な本だ。表紙の裏にはお二人のサインが書かれている。
僕がこんなことを言うと尊大に聞こえるかもしれないが、久しぶりに、いい感性の本に出会った。
今を生きる若者たちへ。自分を信じて突っ走れ。ネットは君たちの味方だ。
帯にはこう記されていた。ごめん。僕は若くない(汗)
まあ、いいではありませんか♪甲信越ブログランキング

だけど、僕も思う。明るい未来を信じれば、明るい未来はきっとやってくると。
著書の中で彼の楽天的なことは一つの意思である」という言葉が凄く印象に残った。これを読んで能天気(と書いてラクテンテキと読む)な父を改めて偉大だと思った(笑)。
梅田さんは特別授業でインターネットの世界をもうひとつの地球と表現された。ネットは現実社会と全く違った別の新しい世界という意見には共感できる。
そして茂木さんはネットの可能性を可限無限と表現された。それを生命原理といったところが面白い。
僕はこの本を読んでダーウィン種の起源を思い出した。

最も強い者が生き残るのではない、
最も賢い者が残るのでもない。
唯一生き残るのは変化する者である。


僕ははてなが好きだ。
そのわけは、はてなという会社は作り手の論理ではなく、利用者側の視点から、みんなで作ろうという意思を感じられるからだ。
だから敢えて、苦言を呈するなら、お二人の言葉、カタカナと難しい言葉が多すぎないか?。僕には理解できないじゃないか・・(汗)。
ユーチューブやグーグルとかは仕方ないが、エスタブリッシュメントコモディティ、アンダードック・・・・なぜ権威、共通の商品、負け犬ではダメなのだろう。(茂木さんがハイカラっ言葉を使ったのはウケた)
お二人とも英語が堪能で知識が豊富ということはわかったが、もう少しわかりやすく書いて欲しかった。
もっと多くの若者たちに伝えるためにこれは知の総力戦といった感じの本である。
インターネットの上では、全ての人が平等に学ぶ機会が与えられる。だから、いい。だからネットはオープンにすべき(=無料で開示すること)だと僕も思う。
いずれブログが名刺になり、ネットの評判がパワーになる時代がくる」と著者は言っている。
ネットについて柔らかい感性を身につけたい人、特にオレメデアの晃宏さんのような若者に読んで欲しい本である。