ニコラス・スパークスのきみに読む物語

ホワイトデイに紹介したい本。
永遠に一人の女を愛する男。その愛が奇跡を起こす〜きみに読む物語
男性が大好きな女性にあげて欲しい本である。

きみに読む物語

きみに読む物語

私はid:rk6さんから映画を紹介され、ついでに本も買った。映画と小説では、中身は一緒(当たり前)だが、構成が違うので別の作品にも感じる。
小説は時系列に進んでいかないので、ちょっとわかりにくいかもしれない。でも、私は小説の方が好きだ。
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一人のひとを愛することはこんなにも素晴らしいことなのかと思わせてくれる。
最後の場面、妻(アリー)が夫(ノア)に出す手紙を読んで自然に涙がこぼれた。新幹線の移動時間に読んだから、多分、周りから気持ち悪い人だと思われたことだろう(汗)
妻のことが脳裏に浮かんだ。何十年か後にこんな強くて、素敵なオトコになれるだろうか。
無償の愛といえば言葉はいいが、捧げることの美しさ、一途な愛の危うさ・脆さ、老いることの苦しみ、病気の悲劇、いろんな感情が交錯する。


物語は1946年のノースカロライナから始まる。
ホイットマンの詩が好きな田舎の青年ノア・カルフーン、都会の令嬢で絵の上手はアリー・ネルソン、身分の違う二人が田舎のカーニバルで出会って恋に落ちる。一度は親の大反対に合い引き裂かれた二人。それから十数年後・・・彼女には別の婚約者がいた。

わたしはありふれた男だ。でも、私には全身全霊をかたむけて愛する女性がいる。その気持ちは彼女が病気になって記憶を失っても変わらることはない。
だから、二人の愛をアリー(妻)が思い出すまで、毎日わたしは、その軌跡を綴ったノートを彼女に読み聞かせる・・・・・

まさに夫が最愛の妻に聞かせる「きみに読む物語」。
実際には生涯、こんなに一途に純粋に愛を捧げられる男性はいないかもしれない。誰しも、どこかで妥協や諦めの感情はあるものだ。だからこそ、主人公ノアに偉大なる尊敬の念を抱く。
こんな情熱を持った強い男になりたい。
この物語はただ、ただ、純粋で、美しい物語。与えることの素晴らしさを教えてくれる。ページをめくるとその愛があなたをぎゅっと包み込んでくれるだろう。

追伸

久しぶりにドラマを見た。深田恭子さんと及川光博さんの「頭の中の消しゴム」。同じアルツハイマー病に冒された女性を愛する物語。ミッチーは幅広い演技が出来ると感心した。