G線上のアリア

sakurasaku20052006-12-26

ヨハン・セバスチャン・バッハのバイオリン独奏曲「G線上のアリア」。
複数の旋律から織り成された優雅で美しいメロディだ。
先週、県民文化会館で開かれた3大アヴェ・マリアのコンサートでこの曲を聴けたのは良かった。
一方、職場は新システムの稼動を目前に控え、かなりピリピリムード。(写真は冬なのに青草茂る神社)
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普段、大人しい技術屋さんの口からもたまに怒声が聞こえてくる。もっともそれは独り言のようにも聞こえ、誰に向かって言っているのかはわからない(汗)。

まさにここは忙しー戦場のエリア(汗)バッハの穏やかで美しいリズムは聞こえてこない(笑)。
君平様が以前、プログラムは美しくなければいけないと言ったが、私の周りの技術屋さんたちも多分皆そう思っている(笑)。
尼崎JR脱線事、東京電力原発事故、H-・Aロケット打ち上げ失敗、六本木ヒルズ回転ドア事故・・
大きな事故や障害は、いつも小さな失敗から起こる。
ある意味「まあ、いいかぁ」という甘さが大きな事故を生み出している。コンピュータといえども、それは変わらない。
だから技術屋さんは必死だ。
想定外のことは常に起こる。
特にトップダウンで工期を短くしたシステムは、予め想定しておく時間が少ないから、常に想定外との戦いである。
その想定外の結果の対策を私が文にまとめ、先輩のSさんがフロー図と詳細設計を、Yさんがプログラムを作る。この連携プレーで短期間に数多くのPGが出来上がっていく。
我ながら見事だ。たまには自画自賛したい(笑)。
SさんやYさんは本当に美しいプログラムを組む。こういう方と一緒に仕事が出来ることは幸せだ。
本来なら新入りの私がプログラムを担当すべきなのだが、お願いしてこの役割分担にしてもらった。いい仕事をするためにはお互い得意分野だけやった方がいいからと思ったからだ。
これを素直に受け入れてくれた彼らに感謝したい。

G線上のアリアは元々バイオリンの四本の弦の一番低い音(G弦)だけで弾くことからそう名づけられた。G弦だけで曲を作るとはプロの技だ。その曲調は甘美で少し悲しげ。そこにクラリネットが加わると、軽快で、ちょっと楽しい曲に変わる。
私は10年のブランクを経てこの仕事に戻ってきた。今更プロにはなれないから、クラリネットで十分。この曲は不思議な曲で、一つ一つの音が重なりあっても、他の楽器を邪魔せず、逆にその特徴を生かし優雅な曲となる。
残り正味1週間。私たちもアリアのように美しい旋律でゆっくりとした舞曲を奏でたい。
http://classic-midi.com/midi_player/classic/cla_Bach_air_Gstring.htm