真っ赤なお鼻のトナカイさんが〜♪の背景

私はこの物語を作った背景も気に入っている。今から書く話は三浦綾子さんの「その名はルドルフ」から引用させて頂いた。


私(作者)の稼ぎは少なく、奥さんは病気で、治療費や薬代で生活は苦しくなるばかり。そんなとき娘が彼に
「どうして私のママは、みんなと違うの?」と聞いたという。

“みんなと違う”ということ

それは、ロバート本人が身にしみて感じていること。自分自身、小さい頃から体が小さくていじめられ、貧しくて進学することもでず、良い仕事にもつけなかった。
おまけに安月給で、治療費のために借金だらけ……そんなロバートは、娘の質問にどう答えてよいか、わからなかった。
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そこで、自分自身のコンプレックスを赤鼻のルドルフに託し、物語を作った。
神様に創られた生き物はいつかきっと幸せになることを、幼い娘、病と闘う妻、そして自分自身に言い聞かせたかったから。
クリスマスプレゼントを買う余裕の無いロバートにとって、それは娘や妻への心のこもった贈り物だった。
だが、完成を目前にして最愛の妻がこの世を去ってしまう。
悲しみに暮れたロバートだったが、娘のために手作りの本だけは完成させた。
数日後、彼の会社のパーティーでその本が朗読されると、会場から割れんばかりの拍手がやまなかった。彼の会社(大手デパート)はこれを見て、240万冊もの本を宣伝用として人々に無料で配った。こうして、赤鼻のトナカイは世界中に広がっていった。


作者の家族への思いが生んだこの話は、心温まるとても素敵なお話だ。お金がなくても素敵なプレゼントは贈れる。
いや、本当のクリスマスプレゼントとは心に残る時間なのかもしれない。
明日はいよいよクリスマス・イブ♪
あたなの夢は赤鼻のトナカイ君が運んでくれる(笑)。