天国には何がある?青空の向こうの感想

また悲しくなった。だけど、くじけるわけにはいかない。僕には果たさなければならない使命があるから・・
ひとりの少年が私たちに伝えてくれる、生きている今を大切にしようとするメッセージ。
昨日3人の方の訃報を聞いて、思い浮かんだのが、アレックス・シアラーさんの「青空のむこう」突然の死を迎えた少年を通して、天国の世界を描いたファンタジーである。
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最初はちょっと不思議な話と思っていたが、段々目頭が熱くなり、自然涙がこぼれた。

9歳の男の子ハリーが突然事故で亡くなった。そこで彼は、シルクハットに、ぼろぼろの古めかしい洋服を着た少年に出会う。そこから二人の旅がはじまる。
「生きている今を大切にしようよ」。この本からこんな強いメッセージが伝わってくる。
だけど、死んだもの、失ったものはもとには戻らない。
あなたはきっとそんな切ない心情を、純粋に受け止めようとするハリーの言葉や、ハリーの周りの人たちの温かい心に触れ、涙することだろう。
とてもわかりやすい文体で書かれていて、わかりやすい。ユーモラスもある。
こういう本は是非、大人だけでなく、小中学生に読んで欲しい。
そして、言葉は人を傷つけること、人に思いやることで、自分が幸せになれること、失った時間は二度と元に戻らないこと、今を一生懸命生きることの意義を感じて欲しい。
訳者は「ラストのシーンはある意味悲しく、ある意味希望に溢れている」と書いた。
悲しい作品とみるか、それとも新しい希望を感じるか、それはあなた次第だが、心の中に「彼方の青い世界」が浮かぶことは間違いない。