僕の歩く道から思うこと

「テルが私を必要としていたのじゃない。私がテルを必要としていたの。」
僕の生きる道、最終回。私は忙しすぎてよく見られなかった。
一歩前へ♪〜元気をありがとう♪さくちゃんの甲信越人気blogランキング
私の義弟はテル君と同じ病気を持っている。だから、あのドラマを見ると妙なリアリティがあって、ちょっと複雑だ。
だが、私は彼を障害者とは思ってはいない。一般的にはそういうのだろうが、彼の症状もひとつの個性だと思っている。
彼には彼にしかない才能がある。手先が器用だから縫い物をさせたらとても旨いし、過去の出来事、番組はすべて頭に入っていて、どんな話題も即座に回答してくれる。
それほど普通の人と変っているとは思わない。変わっているといえば、私だって人と比べれば変っている。
何より彼の感性は一等優れている。


日本は良く言えば「和の文化」というが、他人と違うことを認めない風潮がある。
「出る杭は打たれる」という言葉のように学校でも社会でも、自分と違うものを排除する傾向にある。だから、いじめが起こるのではないかと思っている。
家庭のしつけにしても「ひとさまだけには迷惑かけないように」という言葉をよく耳にする。
私はこの言葉は冷たい感じがして好きになれない。
人間なんて人に迷惑をかけずに生きられない。むしろ「迷惑をかけることに感謝して行きなさい」と教えて欲しい。
自分ひとりでやっているように思えることも、実は見えないところで数多くの協力者がいてこそ成り立っている。
そのことに感謝する気持ちが大切なのだ。
ドラマの中のテル君(草なぎ剛君)は優しいし、純粋で正直だ。彼らは口には出さないが、他人の気持ちがたくさん自分の中に入り込んでくるから、感情を処理しきれない。

こんな優しい人たちを排除しない社会を作っていって欲しいし、作っていきたいと思っている。
人はそれぞれ、違いがある。
だから、それぞれ「僕の歩く道」を持っている。