東京タワー オカンとボクと、時々、オトン〜の感想

「オカン、見える?今日は空気が澄んでいるから東京タワーよく見えるから」
例の事件で放送が延期されていた大泉洋さんと田中裕子さんのオカンと僕の物語を見た。
最初に感想を言うと「よかった」♪
水曜どうでしょう」で知ったTEAM-NACS大泉洋さんも良かった。彼はユースケ・サンタマリアさんや草なぎ剛君のようにバラエティの時とは全然違う役者の雰囲気が漂う。
東京へはもう何度も行きましたね♪君が住む花の都♪
ビギンが歌う「東京」もこのドラマに良くあっていた。広末涼子さんの役柄はリリー・フランキーさんの原作にはなかったが、それも良かった。
舞台は1964年の炭鉱の町筑豊。幼少の頃、ボク、オカンの愛が伝わってくる。世界で一番大切なお母さん。その想いが伝わってくる。原作を読んだときも思ったが、生きているうちに親孝行しなければと思わす作品である。
そして、東京に出てきたボク(大泉洋
「何を頑張る」
憧れの東京に出てきたが、定職も見つからず、目的もなく彷徨うボクと榎本(佐藤隆太)、それでも彼らは東京に残った。「榎本、フツーに生活するってすげえことだなあ」私もほんと普通って凄いと思う。そして、オカンは癌になり、ボクは仕事を見つけ、少しずつ東京で自分の居場所を作っていく。そして母を呼び寄せ、二人の新生活がはじまった。
だが、オカンの癌が再発した。
「私と別れたいって事。。。。なんか、悔しい。」
彼女(広末涼子)とも別れてしまったボク(大泉洋)。そして、どんどんオカン(田中裕子)の病状はひどくなっていく。
「お母さんの料理が一番だな」榎本君(佐藤隆太)の言葉が空しい。
マー君とマー坊。なんかマコとミコの物語、「愛と死を見つけて」を見ているようだ。そういえばあの作品も広末涼子さんだった。*1
抗がん剤投与をやめ、一時的に元気になったオカン。だが、旅先で倒れた。母は個室に移された。病室から見える東京タワーのイルミネーションがとても綺麗だ。
マイペースの「東京」が悲しく鳴り響く。
「オカン、オカンの漬物大好きやけ、待って、オカン。」
「栄子を治せ」オトン(蟹江敬三)が叫ぶ。オカンが亡くなった。原作と同様ドラマも切ない「みんな一回はオカンの料理食べてますね」この一言に彼女の魅力が移る。
「男は母親が死んでから一人前になるんやけ。悲しいけどこらえなさい。」
オカンは息子からたくさんの幸せを貰ったという。ボクもまたオカンからたくさんの幸せを貰った。カーニャさんがいっていたように、親が生きているうちに親孝行しなければ、そう思わせるいいドラマだった。
オカンと佐々木さん(ウサギ)の最後の写真とてもいい顔だった。
この作品オダギリジョー主演で映画化されている。冬には映画館にも足を運んでみよう。

中川栄子(オカン) … 田中裕子
中川雅也(ボク) … 大泉洋
成田真沙美(ボクの彼女) … 広末涼子
藤本法子(オカンの妹) … 大塚寧々
中川弘治(オトン) … 蟹江敬三
藤本 種(オカンの母) … 加藤治子
方南町の大家 … 樹木希林
奥寺(東京タワー職員) … 小林薫
輪島(ボクの事務所の社長) … 竹中直人
榎本(ボクの大学の後輩・アシスタント) … 佐藤隆太
前野範人(ボクの幼なじみ) … 岡田義徳
杉本春男(ボクの幼なじみ) … 塚地武雅ドランクドラゴン
中川雅也(ボク・少年時代) … 神木隆之介

*1:相手役は草なぎ剛