天使の卵から10年、天使の梯子
百万人が涙したといわれる恋愛小説。村山由佳さんの「天使の涙」。
- 作者: 村山由佳,村上龍
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/06/20
- メディア: 文庫
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市原隼人君と小西真奈美さん、沢尻エリカさん出演で映画化され、今長野市で上映されている。まだ観ていないが興味のある作品だ。このドラマはその10年後を描いた作品である。
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「うそつき、一生恨んでやる」
夏姫のその言葉を最後に姉はいなくなった。
あれから10年。夏姫(ミムラ)は教師時代の教え子慎一(渡部豪太)と再会し、付き合いだした。大学生の彼は8歳下だった。8歳年下!?まるで誰かさんの家と一緒だ(汗)
その年齢差は亡くなった姉(小西真奈美)と自分のかつての恋人歩太(要潤)と同じだった・・・
まさに、青春群像劇という感じで揺れ動く人間心理をよく描いていると思った。まるで宮本みなみ先生の「咲くら」をみているようだ。
「ほんとは二人のこと恨んでた。心の底でどうしても許せなかった。あたしのせいなんだもん。あたしがあんなこと言わなかったら、お姉ちゃん死ななかった(涙)」
自分を責めてはいけない。
「慎君、私あなたに会うことが出来たから自分を許すことができた」
自分を許すまで彼女は10年もかかったのか。辛かっただろうに。妻がいいことを言っていた。この作品のゆるすとは「許す」じゃなくて「赦す」の意味なのよ、きっと。
Sunset Swishの「君がいるから」が最後に優しく心に響いた。
追伸
歩太役の渡部豪太君、若き日のトシちゃん(田原俊彦)に似ていると思ったのは私だけだろうか。
キャスト
斎藤夏姫:ミムラ(沢尻エリカ)
一本槍歩太:要潤
古幡真一:渡部豪太
五堂春姫:小西真奈美
一本槍幸恵:戸田恵子
高野寿美子:草笛光子