弔い合戦とバカヤロー

人生に失うだけということはない。
失うものがあれば、必ず得られるものもある。

最初にいっておこう。私はバカヤローである。それも前に「大」の字がつく。
昨日、プロジェクト担当課長殿が
「信州人の底力を見せてやろう。こうなったら弔い合戦だ」
という言葉を聞いたとき、
「選挙じゃないんだから何をバカなことを。それに、命まで削って仕事をしたことのどこが偉いんだ。冷静に対処方法を考えようよ」と心の中でつぶやいていたのに、なぜか今、周りに乗せられて熱く仕事をしている。
すぐ熱くなってしまうところが私の昔からの欠点であり長所・・。ではない(汗)
勇気をありがとう♪〜ちょっと元気がほしい♪さくちゃんの人気blogランキング
合併前、いやもう少し前だろうか。私の会社は仲間意識が強く、会社は社員を守るという家族的経営をしていた。だから、私たちの会社は「義」「勇」「仁」「礼」を重んじる。
時代の波に飲み込まれ、余儀なく合併したが、社員にはその風土はまだ生きている。いまどき珍しい会社だ。
新渡戸稲造さんは著書「武士道」の中で武士の倫理を「卑劣な行為を忌む義」「敢為堅忍としての勇」「惻隠の情たる仁」「礼儀作法」「信実としての誠」「名を惜しむ」「忠義」「克己」といったが、社員の中にはその武士の倫理をそのまま持った映画「フラガール」に出てきた炭鉱夫のような骨な人がいる。
そのせいか、Kさんが成功を望んでいた仕事を何とか日の目を見せてあげたいと躍起になっている人がいる。それは本社のシステムをそのまま使うのではなく、それを使って全く新しいしくみを作るということ。
見方によっては本社への反逆行為?とも、とれる(汗)。
私はこれを勝手に『信州大塩平八郎の乱*1と呼んでいる。
おかげで仕事は更に増えてしまった(T_T)
今まで数多くの仕事をしてきたが、仕事の成果は個人ではなくチームの力に起因すると思っているし、今も思っている。
チームの力は不思議なもので今まで「むずかしい」「できっこない」「環境の影響は免れない」といっていたものが、ここ数日どんどん出来ている
なぜ弔い合戦?なぜ会社のためにそんなに頑張るのか。
勿論全ての人がそうではないが、我社の男たちの中には、信州人の底力を見せるための神輿にのったバカヤローたちがいる。でも、私はそんな彼らが好きだ。
だからバカだとわかっていても、私も一緒に神輿に一緒にのってしまった(汗)。
まあいい、責任は偉い人に取ってもらおう(-_-)
それに、悲しみを忘れるためには忙しいほうがいい。


で、私は何をすればいいのだ(汗)

ちょっと独り言

なんだかんだいっても、サラリーマン一人一人は組織の中でちっぽけな存在でしかない。
給料を貰っているわけだから、会社の利益も出さなければいけない。経営も大事だ。だが、その礎を作っているのは一人一人の血の通った人間である。人の心、そして働く人間を大事にしない会社は必ず成長しない。私の持論だ。今回、何らかの形でそのことを証明させてみたい。
いかん、また昔の悪いクセが出た。
こうした熱い想いは時に傲慢につながる。困難なときほど冷静に!
そうはいっても仕事を取り組む前に、妻には相談した。
私はそれで倒れた前科がある(汗)。
妻はニコリと微笑み「好きにしていいよ」といってくれた。
その後「どうせあなたは走り出したら止まらないでしょ」という不敵な笑みも・・・

*1:天保の大飢饉で米不足に苦しんでいた大坂の民衆を救うため町奉行所元与力大塩平八郎と門人らが起こした江戸幕府に対する民乱