愛媛県 坊ちゃん好きの伊予人 前編

NHK落語名人選 八代目 桂文楽 松山鏡・かんしゃく・景清

NHK落語名人選 八代目 桂文楽 松山鏡・かんしゃく・景清

今日紹介する古典落語の松山鏡。
実はこれ鏡を見たことがない越後の松山村の男の話であるそうだが、伊予・松山でも演目されるというからヨシとしよう(汗)


その昔、大変親孝行な男がおったわい。


両親が亡くなってから18年、かかさず墓参りをするといった具合。
このことが領主に知れ、褒美を下されることになった。ところが、男は褒美はいらないから、もう一度父親に会わせてくれと領主にお願いする。領主は考えたあげく、ふと閃いて男に鏡を与えた。
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当時、鏡は大変貴重な品で、一般のものはなかなか見ることができなかった。だから、男は鏡に映った自分の姿を父親だと思いこみ大変感激した。
男は、この鏡を自宅の納屋の中にしまい、
朝は「父っつぁま、行って参ります」と言って出かけ、
夜は「ただいま帰ってまいりました」とやっておったと。
これを奥さんが勘違い
『どうも最近、夫の様子がおかしい。納屋になにかあるんじゃないか。』
そんなある日、夫が出かけた後に、こっそりと納屋に忍び込み、鏡を見つけます。こちらも鏡を見るのは初めてですから、鏡に映った自分の姿を見て、
「あれぇ、あの人ったら、どうも最近様子がおかしいと思ったら、こんなところに女を隠していたのね。悔しい!」
と嫉妬してしまう。
これまで口喧嘩したことさえない仲睦まじい夫婦だったのだが、この夜は大喧嘩。そこへ近くの尼寺の住職が通りかかって、二人の話を聞き、一緒に問題の納屋に行く。
納屋にしまわれていた鏡を尼僧が見て、にっこり。
「お前たちが、あまりにも派手にけんかしたから、中の女はバツが悪くなって坊主になったわい。」
ティケティン♪ティン♪