アンフェア the special『コード・ブレーキング−暗号解読』

世の中にフェアのことなど何も無い。
目には目を。復習には復習を。アンフェアにはアンフェアを。

楽しみなドラマが帰ってきた。
警視庁捜査一課の美人刑事雪平夏見が帰ってくる。連続殺人事件は安藤(瑛太)の死で幕を閉じた。
雪平はその安藤の死に際、ある「暗号」を読み取る。その後警察OBが4人連続して殺された。警察への恨み、安藤の意思を継いだものがいるのか。アンフェアが始まった。
after X comex Yまた難しい暗号が出てきた。
さすが敏腕推理小説作家「秦建日子さん」の作品だけある。「バツをXとするとYサイトがあるんじゃないか」三上(加藤雅也)の推理が冴える。コマネチはどうかと思うが(汗)彼女は安藤のダイニングメッセージを必死に読み取ろうとする。
「なぜ、あなたはアレを事件だと思ったのです?」
公安ナンバーワンの斉木管理官(江口洋介)。「どうして公安部が動いているのです?」雪平と斉木の会話はゾクゾクする。
「アンフェアなのは誰なのか」
そんな中、雪平は瑛太のビデオから父の死の秘密を聞く。15年前の父の思い出が蘇る。彼女は小久保管理官(阿部サダヲ)の命で公安部総務課へ異動し、公安のコンピュータ潜入を試みる。本当はこんな簡単に公安部にハッキングできたら困る(笑)
「変わらない人間なんていませんよ」
雪平が山路(寺島進)にそっとつぶやいた言葉が心に響いた。


「自分のことを弱い人間といっている人間こそ本当は強い人間だ。父が言っていました」雪平の言葉。それにしてもウーロン茶しか飲めない斉木管理官、そこだけ私に似ていて好感が持てる(笑)
この作品、カメラアングルといい、音楽といい絶えずドキドキする。近年まれに見るハードボイルド作品だ。
Y'sfile、ララバイ、ビジネル暗号。ブレーズ・ド・ヴィジュネルによる多表式の換字式暗号が出てきた。暗号を解く。42文字のキーを解く。これがコードブレーキングの意味。ヒントのひとつは機密費。殺された5人は機密費の機密流用でつながっていた。残ったのは「Y」なんかダヴィンチ・コードを見ているようだ。
犯人は安本さん、小久保管理官、山路係長?。
「おまえ命を大切にしろ」寺島進さんはやはりシブイ。
「もしあなたが我々の脅威になるとしたら私はあなたを躊躇無く逮捕します」斉木の言葉・・怖い。昔の広報の写真に殺された5人と一緒に安本さんが写っていた。安本さんが危ない!公安に取り囲まれた雪平、彼女も危ない。一体どうなるのかぁ
「Y's fileって何ですか」雪平を問い詰める斉木管理官。子守唄♪私だけが知っている。キラキラ光る♪謎が解けた。雪平を解放しろとXサイトの人間から脅迫状が。警視庁が爆破された。この物語なかなか大掛かりだ。映画のようで、テレビではもったいない。
42文字の暗号が解けた。銀行の口座番号。
「次は俺の出番だな」山路係長(寺島進)ここで出てくるとはかっこよすぎる。
蓮見(濱田マリ)がXサイトの発信地を突き止めた。彼女を向わせるためおとりになる山路。いよいよ最終対決。犯人は・・・・・。
安本さんだったのかぁ(驚)
これだから秦さんの作品はわからない。Y's fileのYは雪平の父のイニシャルだった。オヤジさんの敵を討つためにあの5人を殺したという安本。だが、彼のやっていることは犯罪以外の何者でもない。
「安本さん自首してください」最後まで訴える雪平。
「さよなら夏美ちゃん、ずっとそのまままっすぐで」
「撃たないで(悲)、みんな撃たないで」
雪平にそっと微笑み、自爆した安本。真っ赤に燃える炎の中で彼女は父の幻影を見た。涙する雪平。最後は切ないアンフェア。船の汽笛が鳴るようで、どこか寂しい幕切れだった。
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「手を貸しましょうか。」
「大丈夫、一人で歩けます。」
最後の斉木(江口洋介)と雪平(篠原涼子)の会話が名画のようだった。