魅惑のだんご汁

人間、負けるとわかっていても、戦うときがある。
たとえ、負けたにしろ、男子は男子なり。
勝負をもって、人物を評すな。 福沢諭吉


昨日からひどく、お腹が痛い。
食べたものがすぐ出てしまう(食事中の方ごめんなさい)
ことの発端は旅行中、大分での出来事だった。
「みなさん、お昼の時間です。お昼は飲み放題・・・」
こんな安いツアーなのに「飲み放題」とは素晴らしいと一瞬喜んだが、ガイドさんはニコリと笑って
「飲み放題、払い放題になっています。」
と答えた(汗)うちの旅行は低経費のため、ガイドは添乗員がかねている。
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「但し、ここのだんご汁5杯食べられた方には漏れなく、大分名物のお土産ひとかご差し上げます」と言う。
お昼はだんご汁と山菜料理だった。だんご汁とは練った うどん粉を一口大に丸めて汁の中に入れ野菜などと煮込む大分の伝統的な家庭料理だそうだ。
私たちの言葉でいうと「すいとん」、山梨でいうと「ほうとう」に似ている。
そのだんご汁うどんを盛るお皿ぐらいの大きさに、野菜と小麦粉で作った麺がたくさん入っている。私たちが食べた「富貴屋」さんは、食堂兼お土産物屋さんで地元の人しか来ないという穴場的お店でとても美味しい店だった。
そして、1杯目。全然余裕だった。
2杯目。まだまだ余裕だった。
3杯目。そろそろお腹がいっぱいになった。
4杯目。私が5杯を挑戦していることが周りにわかると拍手が起こった。
「いいぞ、若いの。ガンバレ」
断っておくが私は若くない。しかし、みなの期待する視線は照れくさかったが、心地もよかった。とても体格のいい叔父様も3杯で断念し、残ったのは20代の青年と20代の女性、そして私の3人。青年は笑いながら「もうだめです」と4杯目で箸をおいた。女性はまだ3杯目だが、黙々と食べている。
「応援しているからね」隣の年配の女性の方がそっと私の耳元でささやいた。
益々視線が集まる。
旅行とは不思議なものだ。はじめて出会った方たちなのに、妙に一体感がある。だが、すでにお腹は風船のように膨らみ、今にも妊娠しそうだ。
しかし、ここでやめては応援してくれた方に申し訳ない。
店主が「もう1杯いきますか」という言葉に思わず私は「はい」と答えてしまった(汗)
「おー、いいぞ」歓声と拍手が起こった。
こうなると食べないわけにはいかない。
冷や汗をかきながら、1口ごとに食べる。さらに視線が集まる。誰かが「あんまり見つめていたらプレッシャーかけているようで可愛そうだよ」その言葉で食べ終わった人はぞろぞろと席をたった。
その優しさが嬉しかった。
そして、ついに完食。気がつくと思わず右手の拳をあげていた♪
ということで翌日の夜からお腹がいたくて、苦しい。
だが、自業自得。妻からも怒られている(汗)
でも、そんなことは言っていられない。今日も仕事がんばるぞ!