秋雨

しとしとと雨が降っている。
旅から戻ったら、信州はすっかり秋になっていた。
本来、秋雨は9月中旬から下旬にかけて降る雨だが、今年はいつもより季節が変わるのが早い。
空から舞い落ちる赤いモミジの葉を見ると、夏という季節があったことすら忘れそうだ。（写真はデジタル楽しみ村様提供初秋の軽井沢）

「リー・リー・リー、フィリリリリ」気がつけば外から、コオロギや鈴虫の声が聞こえる。
庭草に、村雨降りて、こほろぎの、鳴く声聞けば、秋づきにけり
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万葉集の歌のごとく、一際強く降った雨の後聞く、こおろぎの鳴き声は秋を感じさせる。
あまり知られていないと思うが、虫の鳴き方には３種類あることをご存知だろうか。

• 一匹が鳴くと，周りの仲間が鳴き出すひとり鳴き、
• オスがメスに交尾を促す口説き鳴き、
• 雄同士の争いの際に，相手をおどすためのおどし鳴き。

さて、私が聞いているのは何鳴きなのだろう？

秋を意味する英語「オータム」とは成熟を意味するそうで、秋は実りの秋、食欲の秋である。その食欲の秋に私は昨日から腹痛と下痢で、すっかりデトックスしてしまった。
人の身体は不思議なもので、それでも会社に来ると毅然と仕事が出来る。明日から1泊で人間ドック。せめて身体の中だけでも実りを残したいものだ。