徳島県 踊る阿呆に見る阿呆 前編

sakurasaku20052006-09-13

今日紹介するのは徳島県が出てくる上方落語「東の旅発端」阿波踊りと鳴門の渦潮のお国にはどんな落語が飛び出すのやら♪
「賑やかな連中が通って行ったなぁ。あら、どこの奴や?」
「あれは阿波の連中さんや。」
「へぇ、アホの連中さんかい!。」(写真は【日本の写真集 デジタル楽しみ村】様提供阿波踊り
「違うがな「四国の阿波の連中さん」やて。」
「阿波の連中さん。でも何で阿波の人ってわかるねん。」
「笠のしるし、丸の中に「あ」という字が書いてあるやろ。」
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「へぇー、よく見てまんな、でもどうして阿波?」
「あの字の外を輪が囲んでいるから「あわ」や。」
「なるほどなぁ。わいやったら外の輪ぁから先に読んで「わぁあぁ」て読むけどなぁ。」
「アホ。どこぞの世界に「わぁあぁ」なんてお国があるかい。紋いうのんは、だいたい中から外へ読み出すと決まったもんや。」
「そうなんや。ところで清ぇやん、腹減ったねぇ!」
「大きな声で「腹が減った」なんて言ぃないな、大阪の人間が」
「ほな、大阪の人間、生涯腹減らんのんかい?」
「アホなこと言ぃな。大阪の人間かて、腹は減る。でも、そこは大阪の人間、粋(すい)言葉、洒落言葉で言えんかっちゅうねん。」
「粋言葉、洒落言葉て何や?」
「隠し言葉や。」
「隠し言葉って何や。」
「なんも知らんねんなぁ、腹が減ったんなら「ラハが北山」と言いてみぃ、ちょっと人が聞ぃても分からんやろ」
「え?わいが聞ぃても分からん。」
「お前が分からなんだらしゃ〜ないがな。「腹」はひっくり返して「ラハ」、「北の山」を見てみ、いつ見ても透いて見える。そこで「ラハが北山」で「腹が空いた」となるんや。」
「ひっくり返したら粋言葉なんか?」
「そぉや。」
「じゃあ、胸は?」
「ラムや。」
「なんか子羊みたいやな、じゃあ、背中は?」
「ナカセや。」
「頭や足は?」
「タマアにシアや。」
「じゃあ、へそのゴマは?」
「マゴノソや。」
「面白いね。早口言葉みたいや。じゃあ、耳の穴の奥は?」
「みみのあなのおく・・・・ややこしいこといいないな。クオノ・・・クオノカナ・・・・カナノナァノミミや。」
「すごい清ぇやん。天才や。」
「まかしときー。」
「ところで清ぇやん。」
「なんや、今度は。」
「腹減ったねぇ〜♪」
エエ加減にしなさい♪
(つづく)