タイヨウのうた

「二十歳になったら何したい。」
「わかんないよ。俺の人生なんて、どうだっていいし。」
「諦めちゃダメだよ。だって人生一度切り出し、いつ死ぬかわかんないし。」
忙しかったため、ビデオで今タイヨウのうたを見ている。
この物語は不治の病といわれたXPにかかった少女雨音薫と、その少女に出会ったことで変わらない運命に引きずられながらも、自らの道を探していこうとした少年藤代孝治のラブストーリーである。
太陽に嫌われた少女。
番組ホームページによると

これは悲しい物語ではありません。
若者たちが、前を向き、未来を見つめて生きることの素晴らしさを知る、かけがえの無いひと夏の記録…
彼らの熱さや強さが、まぶしく、どこか懐かしい…

そんな物語です。
だそうである。私は映画でYUIさんと塚本高史君の爽やかでちょっと切ない物語を見て以来、この原作のファンである。今回は山田孝之君と沢尻エリカさんがどんな少年少女を演じるか、特に沢尻エリカさんの歌に注目している。
「大変、顔がでかい」
いきなり薫(沢尻エリカ)と藤代(山田孝之)の出会いに現れた警察官(佐藤二朗)の会話は面白い。
まだ太陽が明けぬ朝、ベランダからじっと藤代を見る薫。彼が棄てたギターは何を意味するのだろうか。それにしても竹中直人山田孝之田中圭とくるとどうしてもウォーターボーイズを思い出してしまう。キャストが似すぎていないか。
山田孝之君はセカチュー白夜行、タイヨウと段々演技が暗く感じる。花より男子で桜子役を演じた佐藤めぐみさんもあの妙な明るさがちょっとまだ、馴染まない。沢尻エリカさんはSINOBIで蛍火を演じた頃から大分大人っぽくなった。少しスレた感じの演技も出来るところが女優としての彼女の幅の広さだと思う。
全体的に沢尻エリカさんの演技は良かった気がするが、やはり歌はYUIさんには敵わない。
今が中途半端な奴はハタチになっても中途半端なんじゃない。私は本気で歌いたい。誰か一人でもいい、その人の心の中で
「だったら何で他人の曲のコピーでなんか歌っているんだ」
この台詞はよかった。
第1話だけだが、びみょーな感じのドラマだ。

キャスト
藤代孝治(19):山田孝之
雨音 薫(18):沢尻エリカ
橘 麻美(20):松下奈緒
大西雄太(19):田中圭
松前美咲(19):佐藤めぐみ
加藤晴男(19):濱田岳
立浪隆介(19):川村陽介
レイサ(21):原史奈
三浦結子(22):小林麻央
エミリー(22):ベッキー
工藤洋平(32):要潤
雨音由紀(40):黒田知永子
榎戸真一(50):山本圭
雨音 謙(45):勝村政信
三浦 修(50):竹中直人
警察官:佐藤二朗