鹿児島県 おいどんは薩摩隼人でごわす 後編
伊藤英明君と加藤あいさんの映画「LIMIT OF LOVE海猿」で雄大な桜島を背景に、大型フェリーが座礁し、沈んでいく。本庁のお偉い人たちは撤収を指示したが、仲間を助けるために一斉に飛び出す海上保安庁の海猿たち。
とても感動的なシーンだった。
このように鹿児島県人というと勇猛果敢、一本気で男らしいというイメージがある。(写真は転用フリーデジタル楽しみ村提供 佐多岬に通じる道路)
私の中の鹿児島県人は維新のヒーロー西郷隆盛さんのイメージが強く、彼らはいつも「おいどんは○○でごわす。」と喋るのかと思っていたが、それは間違った鹿児島弁の使い方らしい。ついつい松本零士の「男おいどん」を思い出してしまう(古すぎて知らない人が多いかも(汗)
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この鹿児島弁には「ぼっけもの」という言葉があり、本来は「頑固者」『偏屈な人』という意味だそうだが、土着の人々は昔から愛着を込めて、大胆で無鉄砲な豪傑者をこう呼ぶそうだ。
彼らは利害をかえりみない潔さと,勇猛果敢さを兼ね備えているが、反面、熱しやすく冷め易いところがあるらしい。
これを薩摩の焼酎気質と呼ぶ。
この「ぼっけもの」たちは、一旗上げて成功してやろうというより、どれだけ無謀な挑戦をしたかを自慢したいところがあるのだそうだ。
そう彼らは竹の子のようにまっすぐ立ち、情熱的で気骨のある行動をとる人たちなのである。
今は変わってきてはいるそうだが、お風呂はまず男子からなど、さだまさしの「関白宣言」のような男尊女卑の気風があり、「議を言うな、黙って俺についてこい」というのが薩摩隼人の気風だそうだ。
だから逆に理屈ばかりこねて何もしない人を「やっせんぼ(弱虫)」とか「ひっかぶい(臆病者)」といい軽蔑する傾向にあるというから信州人は注意しなければならない。
思い立ったら即実行。これが鹿児島の県民性のようだ。
平安末から鎌倉時代に、関東武士だった人々が、下向して鹿児島に土着したという歴史もあることから関東と鹿児島県は意外につながっている。
今は関東に住んでいても祖先は鹿児島県人という人が結構多い。
こんな鹿児島県人は鹿児島県を愛しているそうだ。(極端に郷土愛の強い人と少ない人がいるという噂もあるが)
鹿児島県を愛する会http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Vega/8361/kagoma.html
花は霧島 煙草は国分 燃えて上がるはオアラハー
桜島 ハーヨイ ヨイヨイサット
モクモクと煙をあげる豪快な桜島を背景に、おはら節を踊りながら練り歩く薩摩おこじょを見ながら、薩摩隼人と焼酎を1杯酌み交わせば、あなたはきっと薩摩が好きになることだろう。
(完)
鹿児島出身の有名人
西郷隆盛、大久保利通、黒田清隆、松方正義、山本権兵衛、二階堂進、稲盛和夫、黒田清輝、海音寺潮五郎、井上雄彦、
吉田拓郎、長淵剛、辛島美登里、森進一(生まれは山梨県甲府市)、中島美嘉、元ちとせ、高田みずえ、西郷輝彦、山田孝之(生まれは沖縄)、哀川翔、稲森いずみ、小西真奈美、谷隼人、榎木孝明、沢村一樹、加藤ローサ、綾小路きみまろ、坂上次郎、宮尾すすむ、、国生さゆり、はしのえみ、新垣里沙(モーニング娘。)、恵俊彰(ホンジャマカ)、三遊亭歌ノ介、定岡正二、横峯さくら、肥後かおり、北別府学、福留孝介、杉内俊哉、川崎宗則、稲本潤一、霧島、若島津、中山律子