安曇野へのお見舞い

昨日、妻と職場の先輩Aさんの見舞いに行った。
Aさんは安曇野のとある病院に入院している。
長野市から安曇野市まで高速を使えばたったの30分。しかし、トンネルを抜け、山を越えると、眼前に広がる風景は一変する。信州は10の合衆国だといわれるが、ここ安曇野は長野から来ると何か別の県、いや、別の国に来たような感じだ。(写真は安曇野北アルプス
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安曇野は平らな土地に水田が広がり、目の前には有明山、常念岳などの北アルプス連峰が聳え立つ美しい町である。
北アルプスと東山低山帯に囲まれた、北アルプスの伏流水流域の信州でも有数な美しい所でもある。
ここは大王わさび農場や穂高温泉郷安曇野コンサートホールから日本の近代彫刻の祖荻原守衛(碌山)の碌山美術館がある観光・文化・芸術の街でもある。
病院に行くまでの間しばし風景を楽しむ。

昨日までの鬱蒼とした曇り空は初夏の太陽に焼かれ、車内にまぶしい位の日差しが差し込んでくる。
車窓から外を眺めると扇状形に広がった棚田からは、北アルプスの山々が映し出される。なんとも美しい光景だ。まるでヨーロッパのとある国にでも来たようだ。

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

早春賦(ここをポチっと押すと早春賦が聞けます)の歌が頭の中で聞こえてくる。ここはこの歌のふるさとだ。
すっかり心和み病院に着く。お見舞いにAさんの好きな羊羹と暇つぶし用にパソコン雑誌を買ってきた。足に巻かれた包帯が痛々しい。
手術した傷口が何かの原因で塞がらず、今も投薬により化膿を抑えているという。しばらくは歩くことも憚らないという。Aさんはせっかく来てくれたのだからといって、妻に手品を見せてくれた。彼は社内では有名な手品師だ。
でも看護婦さんの前でやろうとすると怒られると嘆いていた。
私が行ったときも、再入院のため、「どうしてあなた帰ってきちゃったのよ。」と看護婦さんにからかわれていた。
点滴の針がうまくいかないらしく手も青いアザだらけ、見ているだけでも痛々しい。長居するのも悪いと思い、「お大事」とだけ言ってその場を後にした。
帰りがけ、病院でX JAPAN のTOSHIがここでチャリティコンサートをやると書かれたビラを目にした。彼はこんなこともやるのかと感心して帰った。