映画ファイヤーウォールの感想

sakurasaku20052006-04-25

[映画]ファイヤーウォールの感想

監督:リチャード・ロンクレイン
出演:ハリソン・フォードポール・ベタニーバージニア・マドセン/メアリー・リン・ライスカブ/ロバート・ジニアほか
劇場:長野千石劇場2
公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/firewall/
ファイヤーウォールとは直訳すれば「火の壁」。
ネットワークへの不正なアクセスを防ぐための障壁のことを言う。
会社で使う場合は組織内のコンピュータネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシステムのことを言う。
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いま巷では、盛んにウィニーだのSOX法対策などシステムのセキュリティについて叫ばれている。システムの仕事をしている私にとっては会社のセキュリティをどう守るかは人事ではない。セキュリティを守るということは、逆にいうとどうやったら破られるかを考えることである。
その意味で銀行のセキュリティシステムを破るにはどんな方法があるか興味があってこの映画を見た。
で、その感想は。うーーん!( ̄ロ ̄lll)
タイトルがシステムセキュリティの名前がついているのに
あまりにアナログさに驚く映画だった。
物語はシアトルの銀行で、コンピューター・セキュリティのスペシャリストとして働くジャック(ハリソン・フォード)のところに、ある日、銀行の資産を狙う強盗グループが押し寄せ、家族を人質にとられてしまうところからはじまる。
犯人の目的は、ジャック自身に自ら構築した盗難防止システムへ侵入させること。
愛する妻と子供たちは自宅に監禁され、監視下に置かれている。自らも犯人の監視下に置かれるジャック。
彼は完璧に作られたシステムへ入り込む方法を見つけることができるのか。犯人たちの隙を見て家族を助け出したいと思うジャックだが。。。
最初に感じたのは完璧に作られたシステムに入り込む方法があまりにアナログ的な方法に笑えた。
でもこの映画でi-podを作ったマッキントッシュは喜んでいると思うとそれもなんか可笑しかった。
それにしても主役のハリソン・フォードは相変わらずしぶい。
愛する家族、今まで培った仕事と名誉、そして友人、彼を取り巻くすべてのものが失いかけたとき、彼のとった行動は立派だ。
これ以上はネタバレになるので言わないが、もうそんなに若くないはずなのに犯人とのアクションシーンなどは迫力があって素晴らしい。ちょっと中年のヨレヨレ感が出ているところが私には親近感!!?があってよかった。
そして、彼の息子ジミー・ベネット。ビーバーのように可愛かった。
だが、私の一番目を引いたの人物は犯人役のボール・ベタニーであった。
彼の冷静沈着、冷酷な魅力は、映画の中で思わず目をつぶってしまう場面もあったが、強く印象に残っている。
ピーナッツアレルギーの子供(ジミー・ベネット)に確かめながらクッキーを進める彼の顔など、今でも背筋がぞっとする怖さを感じている。
彼はこの5月に公開されるロン・ハワード監督の「ダ・ヴィンチ・コート」にも出演するというから楽しみだ。
全体的にシステムのセキュリティをどう破るかを期待して見る映画ではないかもしれないが、愛する家族を守るお父さんを描いた作品としてはよく出来ている。
私はこの映画を見終わったあと浜田省吾のI am a fatherという曲を思い出した。

ひたいが床につくくらい 頭を下げ毎日働いている
家族の未来を案じて 子供たちに未来を託して
傷ついている暇なんかない 前だけ見て進む
スーパーマンじゃない ヒーローでもない
疲れたどり着いた家 窓の明かりまるでダイヤモンド I am a father

がんばっているお父さんに見て欲しい映画である。