もうかりまっか、お上が嫌いな大阪府 後編その2

(前回のあらすじ)

  • 大阪人は派手・けち・賑やかといわれるが決してそんなことはない。
  • 彼らは好き嫌いははっきり言い、常に人と違うことをしたいと思っている。
  • 今や全国を席巻している大阪弁。大阪人らしく略すのも好きで、マクドナルドのマクドは有名だが、他にもレスカ(レモンスカッシュ)、オスカ(オレンジスカッシャ)漢ド(漢字ドリル)、レーコー(アイスコーヒー)などがある。

大阪弁とともに大阪を代表するのが食文化である。
お好み焼き、かんとだき、てっさ、はも、箱寿司、うどんちり、ぜんざい、しゃぶしゃぶ。。。。大阪で有名な食べ物はたくさんある。
まず、その代表的なものが「うどん」。
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大阪でうどんと言ったら東京で言う醤油味の黒っぽい汁のうどんではない。
ここでのうどんは薄茶色のダシ汁うどんである。あっさりしていて美味しい。
味の決め手は当然、カツオや昆布などで取ったダシであり、勿論上にのっているのはきつね(味付け薄揚)や天カス、ねぎなどである。
大阪できつねといったらうどんのことだし、たぬきといったらそばのことなので覚えておこう。
そして、もうひとつ、庶民の味として欠かせない食材がたこである。
たこの刺身、煮だこ、カント煮、タコ焼き。
弥生時代の遺跡からはタコツボが見つかったというから大阪人のタコ好きには伝統がある。
現に大阪では一家に一台たこ焼き器があるのは当たり前で、友人との団欒にはたこ焼きパーティなるものが存在するという。
たこ焼きの他にもお好み焼き、焼き蕎麦など大阪人は小麦粉とソースを使った料理が好きだ。
「小麦粉とソースがあれば生きていける」というのは大阪人の食文化らしい。
こんな大阪人と付き合うには、彼らはきさくで、明るく、話し上手だから、黙っていても向こうから気軽に話し掛けてくれる。
その際、阪神タイガースや食べ物の話題をふれば更に話は盛り上がるだろう。
その言葉が嫌いで、大阪人に構って欲しくない人はジャイアンツのユニフォームを着ていよう。(ただし、命の保証はしないが)
大阪人と付き合うには「ボケとツッコミを覚えなあかん」とよくいわれるが、このツッコミは他県人には難しい。
「ええ加減しなさい」とか「そな、あほな」などを例にとっても、その使いどころにはテクニックが必要だ。
だから他県人は、ツッコミは諦めてボケに徹しよう。
といっても何も言わなくても、話をしていれば向こうからツッコんでくれるので普通にしているだけでいい。
その際、「おまえ、あほちゃうんか」といわれても、それほど馬鹿にしているわけでないので安心しよう。大阪の「アホ」には親しみが込められている。
さらに大阪の人は話にオチを探したがる。彼女に真剣に告白するときは
「今日はオチあらへんで」と予め言っておこう。情に弱い大阪人は「付き合ってぇな、たのむわ」と言われると弱いらしい。
彼らはどこで何を買っても値切るので、そこは気質だと思って諦めよう。
「これ、なんぼに見える」と聞かれたときは、自分がいいものを安く買ったことを自慢したいときなので、「え!そんなに安かったの。みえへんは」といってあげよう。
最高の褒め言葉は「自分(あなた)、おもろいなぁ」である。
同じ大阪でもダンジリの大和川以南の泉州人は大阪人とちょっとだけ違うから気をつけよう。だんじり祭りは信州の御柱祭りのように酔っ払いが命をかけてやる祭りだそうだ?。
たまに店のおいちゃんと話していると、物価がハイパーインフレを起こし、350円のお釣りが「はい♪350万円ね」となることもあるが、その時は笑って「ありがとう↑」といって受け取ろう。
陽気で人懐こくて、自分がダイスキな大阪人。
口は悪いが情は深い。
彼らは自分を飾らない。彼らは自分を変えてまで人と同じようなことをしようと思わない、いやその必要性がないと思っている。我慢して長生きするより、自分の生きたいように生きたいと思っているのが彼らである。
こんな大阪人と付き合って、そのバイタリティと合理性を吸収すれば、あなたはきっと世界標準の新たな発想を身につけた行動派になることができるだろう。
も〜ぉ、ええちゅうねん!
大阪の県花サクラソウ、ウメ/県木:イチョウ/県鳥:モズ