番外編 あきたこまちの秘密

日本を代表する米のひとつ、秋田のお米に「あきたこまち」がある。
この名前の由来は、小野の里に生まれ、美人の誉れ高い平安時代歌人小野小町にちなみ、おいしいお米として末永く愛されるようにと願いを込めて命名されたそうだ。
そして秋田県産「あきたこまち」の精米袋には、ご存知の通り、市女笠の秋田美人が採用されていた。
しかし、「あきたこまち」が全国区になって各地で生産されるようになってから、この市女笠の女性は簡単に真似をされ、消費者にとって本物の区別が難しかった。
ひどい場合だと、あきたこまちの人気に便乗して、他の銘柄の米やブレンド米を「秋田県あきたこまち」に類似した袋で販売している例もあるという。
そのためJA秋田経済連では本物の秋田県産「あきたこまち」を強調するため、秋田県出身の漫画家・矢口高雄さんの代表作「釣りキチ三平」を「あきたこまち」の新しいキャラクターとして採用した。
矢口高雄さんの漫画なら、著作権もあり、簡単に真似はできない。
新しい米袋には、本物の「あきたこまち」を強調するキャッチフレーズ「これ本場もん!!」と使用されているそうです。